「東京インフラ解剖」といきなり言われても、何の事だかよくわからない。そんな方にも、東京インフラを見る「とっかかり」を作ってもらうため、独自のこだわりをもつ専門家による、マニアックな座談会を行いました。壁マニア、地形マニア、橋マニア、鉄道マニア・・・。これを読めば、きっとあなたなりの東京インフラの見方が見つかるはずです。
パート4 “坂の数と橋の数ってどっちが多い?”
東京は坂の数はいくつぐらいあるんですかね?
わからないですねぇ。
橋は数えられそうですね。
橋は4000くらいだって言いますけどね。
坂の数とどっちが多いかな???
よく話題に出るのは、東京の場合、タクシーの運転者が東京を早く知るには、山手だったら坂、下町だったら橋、という地名に着目すると理解やすい。川が無くなっても橋の地名って残るじゃないですか。京橋にしても、数寄屋橋にしても。
じゃぁ東京23区内で橋の数と坂の数と対決したら、橋の方が勝つんですかね。
たぶん橋の方が多いですね。橋は山手にもありますからね。
橋って2m以上を「橋」っていうんですよね?
定義があるんですか?
定義があるんです。2m以上って。
坂って定義があるんですか??笑
全ての坂に名前がついているわけじゃないんですよね。名もなき坂、っていうのもありますからね。
地形を見るには、坂と川をみて...あと、どんな見るポイントが?
あと楽しみ方としては、川の変遷みたいなものもありますね。暗渠化されているとか。皆川さんたちと歩くと、なんか水の匂いがするみたいな、だんだんおりていく音がする?みたいな、必ず川の痕跡があって。
水が流れてなくても、逆にそれが萌える笑。水が流れていたら、自分がこんなに川跡をめぐっていたかわからない。無いからこそ、川跡をね。
想像力が広がる?
それがまさに大人の楽しみであり、マニアの楽しみなんです笑。それは、わかりますね。川を辿る気持ちの良い川歩きとは、また別のジャンルとして。川跡いいですね。
【次回へつづく】
座談会アフタートーク
今回の座談会で話題にもなる「橋」は東京インフラ解剖でも多くの事例でとりあげています。この機会にいろんな橋について改めてドボ博で見てみませんか?