東京インフラ075 渋谷
「とにかく、地下鉄とは地下を走るものである。それが、いちばん高いところにホームがあって、その下に国電と二つの私鉄の高架線がある。さらにその下の路面をバスがのろのろと走り、その下に地下商店街があって、またその下にもう一つ地 […] ...
東京インフラ066 東急
東京の私鉄は、山手線から外側に拡がっている。山手線はかつて「万里の長城」とも称され、その内側は市電、外側が私鉄、という住み分けができていた。中には「万里の長城」に「侵入」しようとした池上電気鉄道のようなチャレンジングな路 […] ...
東京インフラ049 玉川上水
武蔵野台地を横断する歴史的な水道・農業用水施設。このインフラによって、巨大化する江戸・東京の水不足が解消され、江戸に至るまでの台地も、それまでの井戸や崖線湧水の点群から水の線、つまり<循環器系>のネットワークで潤うことに […] ...
東京インフラ052 奥多摩橋
多摩川では、青梅を基点に扇状地が広がる。奥多摩橋は、その扇頂よりやや上流に架かる。多摩川を<背骨>とするならば、<骨盤>あたりに架かる橋といえよう。 そこには深い渓谷が広がり、トラスとアーチを組み合わせたブレースドリブ・ […] ...
東京インフラ004 東京駅
「又電車が著く。吐き出す人は雪崩をうって又改札口に押し寄せる。併し流石に東京駅である。改札口の人の渦は直ちに消え去ってしまう。後から後から来る人は、よく掃除された樋の水のように流れて行く。」(高浜虚子) 高架と地下を含め […] ...
東京インフラ028 聖橋
「江戸・東京は、地名や橋の名のつけ方に洒落っけがある。北に孔子を祀る湯島台があって、南の神田駿河台にはニコライ堂(ロシア正教)がある。そこをむすんでいるから聖橋だという。」(司馬遼太郎) 名前は公募によりつけられた。「ひ […] ...
東京インフラ071 新宿
かつての宿場町で、近代以降は、鉄道と幹線道路の結節点として肥大化した<循環器系>の要。 駅の東側の新宿三丁目あたりまでは、地下鉄丸ノ内線とほぼ平行して、沿線のデパートを取り込んだ長大な地下空間が広がる。わが国最大の歓楽街 […] ...
東京インフラ072 明治神宮内苑・外苑、代々木公園、新宿御苑
明治天皇崩御後、神宮の東京鎮座が決定すると、内苑は国により南豊島御料地に、外苑は民間の手で青山練兵場跡地に設けることとなった。 土地本来の樹種である広葉樹を用いた人為による森厳の神苑「永遠の杜」づくりは、針葉樹が常識とさ […] ...
東京インフラ001 皇居
太田道灌の築城から徳川幕府の江戸城、大政奉還後は皇居と、連綿と栄養を吸収し、今や東京の<肺>であり象徴の森となる。 道灌時代、関東に広がる巨大な洪積台地が海に向かって突き出した江戸前島の境界地帯に建てられた江戸城は、徳川 […] ...
東京インフラ062 生麦ジャンクション
首都高は、開通からまもない1968年にはすでに川崎・横浜まで延伸し、以来、東京だけでなく首都圏の<大動脈>として機能し続けている。1990年代までには湾岸線が横浜まで開通し、東京と横浜が一本線ではなく、複数の線で結ばれ、 […] ...



























































































