東京インフラ065 羽田空港
2015年の航空旅客数、世界第5位の約7530万人。年間の発着回数、単純に計算すれば75秒に1回となる約44万回。まさに、人やモノを取り入れ続ける、東京の空の<口>である。 羽田空港の歴史は、増加し続ける離発着回数をさば […] ...
東京インフラ087 日比谷公園
近代洋風公園の嚆矢。霞が関の官庁街と丸の内のオフィス街の接点にあり、皇居・内濠などと連なる「東京セントラルパーク」を構成する。 往古は品川湾に臨む漁村であったが、江戸幕府の初期以来埋立てられ武家屋敷となり、明治初年には陸 […] ...
東京インフラ074 大橋ジャンクション
37か所ある首都高のジャンクションの中で、壁で覆われたジャンクションはここくらいだろう。 当初、東名高速道路と渋谷を結ぶ首都高3号線と、山手通り沿いを走る中央環状線は、高架のジャンクションで連絡することになっていた。しか […] ...
東京インフラ054 東秋留橋
多摩川の支流・秋川に架かる鉄筋コンクリート造アーチ橋。昭和前期に陸軍施設がつくられた福生を八王子と結んだ地方道につくられた。もともと、仮設的な桟橋のような橋が架けられていたが、川の増水による流失をきっかけとして、<血管> […] ...
東京インフラ075 渋谷
「とにかく、地下鉄とは地下を走るものである。それが、いちばん高いところにホームがあって、その下に国電と二つの私鉄の高架線がある。さらにその下の路面をバスがのろのろと走り、その下に地下商店街があって、またその下にもう一つ地 […] ...
東京インフラ023 常磐橋
明治のはじめ、都市近代化の主な担い手は、政府に雇われた外国人技術者・お雇い外国人であった。彼らは、鉄道、水道・下水道、煉瓦構造物など、日本人が見たこともないインフラを次々と東京にもたらした。それは、まさに文明開化の風景で […] ...
東京インフラ009 勝鬨橋
銀座・築地エリアを月島・晴海と結ぶ。都心・東京港を行き交う人やモノ、陸運・水運双方の流れが交錯する<循環器系>の要。かつては、橋の中央の桁が開閉することで、橋に遮られることなく船舶が隅田川を往来していた。川面から迫り上が […] ...
東京インフラ063 京浜・京葉工業地帯
東京湾の左右二葉からなる器官。グリコーゲンの生成・貯蔵、胆汁の生成、有毒物の解毒など多様な機能を担う<消化器系>で最大規模の<肝臓>にあたる。幕末の石川島をはじめ、海との際は、常に工業化の最前線だった。 京浜臨海部の工業 […] ...
東京インフラ032 昭和通りと靖国通り
「パリのシャンゼリゼエ、ベルリンのウンタアデンリンデン ━ それらの大通を思はせる舗装と街路樹、しかし品川から千住まで、新しい大動脈のやうに東京を南北に貫く3里20町は、それらの大通よりも遥かに長いといふ、第一号幹線道路 […] ...
東京インフラ086 大手町・丸の内・霞が関
幕府の中枢から日本の行政・ビジネスの中枢を担う<左脳>として絶えず更新を続けている。 グリッド状の巨大街区に並ぶ軒高100尺で縁取られていた<大脳皮質>は、今やガラスのカーテンウォールが建ち並ぶ超高層ビル群と化し、スカイ […] ...