パート14 “渋谷と谷状のまちの構造”
では、次にまだ座談会で話題になっていない渋谷について。渋谷の魅力といえば?
渋谷は、現在までの時間の堆積が地層のように現れていて、
時間っていうのは、火山による堆積物を川が削り取ったというような、
渋谷は、駅を降りて坂を上がる時に、
地形とまちの関係がポイントなわけですね。
それが渋谷らしさですよね。
その渋谷駅の変化のうつろいを視覚化したいと思い、
駅が一箇所に立体的に集中しているので、
今は工事中なので、特に駅エリアの移動がわかりにくいですよね。まあ、これからまちがどう変貌するのか、それに期待しましょう。
渋谷との関連でいうと、駅周辺がスリバチ状になっているのは、都内だと大塚と大井町もそうですね。
大井町ってスリバチですか。京浜東北線の下、海側は、結構坂になってますよね。
仙台坂ですね。
海側は下がるけど、反対側は立会川があって、谷になってます。
スリバチっていう印象はありませんでした。
実は谷状のまちの構造は、渋谷とも似ていて、Y字(の交差点)が多いんですね。新宿とか池袋って、東西南北のグリット形式ですけど。Y字が多くて、谷の底に駅があるという形。
(地図をみながら)確かに、立会川が沿って流れているし、Y字も多そうですね。まちのかたちに地形の特色がでていておもしろいですね
【次回へつづく】
座談会アフタートーク
■渋谷の再開発について
渋谷は現在大規模な再開発が行われています。将来の渋谷がどのように変化していくのか、現在はどのような工事が行われているのか、東急電鉄の渋谷再開発情報サイトやSHIBUYA FUTURE(渋谷駅街区土地区画整理事業のサイト)から見ることができます。
http://www.tokyu.co.jp/shibuya-redevelopment/index.html
http://re-shibuya.jp/
■立体的Y字路をさがす!?
今回話題になった、Y字路についてですが、大山顕氏による「理想的な立体Y字路をさがして」というブログがとても面白いです。まちあるきの楽しみ方として、「谷状のまち」で「Y字路」を探すというのもおもしろそうですね。
http://portal.nifty.com/kiji/160826197281_1.htm