伊勢湾シーバース
三重県四日市市
大型タンカーの係留・荷役施設「シーバース」は名古屋港高潮防潮堤から南10㎞の伊勢湾中央に6年の歳月と150億円の総工費を費やし、昭和50年に完成した。石油エネルギーの需要増大に備えたものであり、荷役時の防災上の観点のほか十分な水深と船舶航行への影響を考慮して沖合に建設された。
南北500mの巨大な固定桟橋式洋上基地には、31万重量t級のタンカーが係留できる。原油は、海底下3.0~3.4mに埋設された長さ9.3㎞の直径1.3mと1.4mのパイプライン2本を通じて、北浜ふ頭と南浜ふ頭に立地している石油基地に送られる。