トヨタ産業技術記念館

愛知県名古屋市

繊維業の発展に大きく貢献した技術者の一人に豊田佐吉(1867-1930)が挙げられる。23歳で初めて発明した「木製人力織機」をはじめ、「糸繰返機」、「木鉄混製動力織機」、その当時世界一と評価された「G型自動織機」等の数々の織機を見ることができ、織機技術の進歩の様子がよく理解できる。

 

G型自動織機は、無停止自動杼換装置をはじめ24の自動化、保護・安全装置により、高速運転中に少しもスピードを落とすことなく円滑に杼(ひ)を交換してよこ糸を補給することができ、生産性を大幅に向上させた。G型自動織機1号機は、歴史に残る機械技術関連遺産を文化的遺産として次世代に伝えることを目的に「機械遺産」に認定され、現在トヨタ産業技術記念館所蔵(名古屋市西区則武新町4-1-35)に所蔵されている。

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