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土木学会創立100周年を記念して、土木学会誌100周年号(2014年11月発行)を発刊した。"100年目に考える「土木の原点」"をテーマに、これまで土木が礎となって人びとに提供してきた「豊かなくらし」とは何かを改めて考え、土木の仕事の役割を、くらし「ひろげる」「まもる」「ささえる」との3つの視点で捉えるとともに、その仕事を担う人々を「はぐくむ」ことにも注目した。
ここでは、100周年記念号の中から、「ひろげる」「まもる」「ささえる」「はぐくむ」という4つの視座から100年を俯瞰したビジュアル年表を紹介する。
「峠を越えるために道を拓き、川を渡るために橋を架け、天候によらず水を得て、使える距離と時間を拡大し、人びとの自由な行動や活動とその可能性を広げていく。土木の原点の一つは、さまざまな制約や困難にとらわれず、くらしを「ひろげる」ことであろう。」(土木学会誌2014年11月号より)
「人類は、いくつもの異なる社会集団として存在する。ある社会が成長し、豊かになっていくことで、その社会に属する人びとのくらしは豊かになっていく。産業を起こし、経済を牽引し、文化を高めていくこと。国や地域を「ささえる」ことも土木の原点といえる。」(土木学会誌2014年11月号より)
「くらしの場である環境は、ときに牙を剥き人の命と財を奪おうとする。その脅威からくらしを「まもる」。同時にくらしの糧を提供してくれる環境そのものを人の手で「まもる」。土木の原点において、自然と人の相互関係としての「まもる」という視座は外せない。」(土木学会誌2014年11月号より)
「以上の土木の仕事は、それを担う人によって実践される。土木の原点を見つめる際に、人材をどのように育んできたかも考えたい。」(土木学会誌2014年11月号より)