川展 日本河川風景二十区分 ―国分かれて山河似る―

区分:①北海道主部

区分:①北海道主部

区分:①北海道主部
特徴:
・地形が緩勾配で水際まで渓畔林が生い茂っている
・泥炭地を八の字蛇行していた川が多いが、
現在は捷水路が導入されていることが多い
河川:
 渚滑川、湧別川、常呂川、
石狩川、天塩川、留萌川、
鵡川、沙流川、
十勝川、
網走川、釧路川

(1)日本で一番危険な川?

北海道は、細かい区分を諦めたという感じですね。北海道をひとまとめかい、って怒る方がいるかもしれませんが、石狩川、天塩川、十勝川のいずれも北海道中央部の大雪山付近から流れているので、明確な差が出にくいですよね。
例えば沙流川、鵡川はそっくりで、この2つで独立させたい気もするけど(ちなみにこの辺はししゃもで有名)、それやりだすとキリがない。それが北海道の特徴です。
ただ、石狩低地の東と西は全然違います。これははっきり言えます。だからここで区切ってます。
この区分の特徴を言うときには、必ずこの写真から始めます。石狩川上流(北海道) pic.twitter.com/Vle9Dtc33K
上流の写真は森林がせまってますね。
石狩川上流をドローンで撮った動画もあります。

 

北海道の川って大体こんなですね。ギリギリまで木が生えている。渓畔林と言いますが、台風や大雨が少なくて、川の流れが強くならないのと、それゆえに谷がそもそも深くもならず、山が緩やかなのが理由です。石狩川・河畔林 pic.twitter.com/JpQr9K9pkC

北海道は、年間降水量が全国的に最も少ないほうですね。
以前、ある人から「一番危なそうな川ってどれですか」と聞かれました。普通に考えたら中部地方とか北陸地方の荒々しい川や、四国や九州の洪水の多い川とかを挙げるんでしょうが、その辺は洪水が今に始まったわけじゃないんですね。
昔から対策が講じられていますね
そう。それに、人の住まい方も川に規定されているんです。逆に言うとこういった北海道の川、相当危ないです。もしここに大洪水が来れば、って想像すると、渓畔林も全部流れてしまいます。だから質問には、北海道の川って答えたんです。
2016年には観測史上初めて北海道に台風が年間3つ上陸して、大きな被害が出ました。流木で橋が流されたり、水を塞き上げたりして氾濫被害が出ています。

(2)きれいな交互砂州が見える川

交互砂州の写真です。まっ平らな水路に土砂が流れても、流れが乱れることで、川がだんだん蛇行して、左右に河原ができます。で、北海道の交互砂州、やっぱり綺麗ですね。ほとんど実験水路のようです。十勝川交互砂州(北海道) pic.twitter.com/xz1X4xPPnP
交互砂州がきれいにできるのは、堤防を直線にしたからっていう理由もありますか。
それはありますね。川が、直線的というのはありますね。
十勝川は元々すごく蛇行していますね。これは明治二十五年の地勢図です。
*かつての十勝川の蛇行の様子地形図(20万分の1地勢図「大津」(明治25年輯)国土地理院)pic.twitter.com/NJMsBmRcNo
直線河道にできた砂州でも、河岸が固められていないと蛇行します。流れが川岸を削って蛇行が発達するんですね。
交互砂州がきれいにみられるのは川の中流が多い?
中流ですね。すごく上流に行くと高低方向のうねりになっちゃいます。下流に行くと普段でも砂州が全体的に水没しているので、河原がなくなるんですよね。ただ、まだわかってないことも多く、砂州の研究者は多いんですよね。
砂州のメカニズムの解明が、河川改修につながるから?
砂州のことがわかると、護岸を効率的に置くことができます。放っておくと堤防が削れちゃいますが、全部護岸を作る訳にも行かないですから。

(3)水際の森とパークゴルフ

北海道の河川は、写真を撮るのに苦労します。堤防の上で車を走らせ、時々止まって写真を撮りますけれど、北海道はだいたい水際が森なので、堤防の上から水面が見えないんです。で、北海道の川で写真撮ろうと思ったら、車を堤防近くに止めて中まで歩いていく。十勝川(北海道) pic.twitter.com/gr5qXYa3yX
僕が聞いた話では、北海道は土地が広いので、高水敷を広めにとって、川幅がどうなるかは自然にまかせてしまい、がっちりとした低水護岸を入れてないところが結構多いそうです。
高水敷とは一段高くなっていて普段は水が流れていないが、洪水時には水が流れる箇所ですね。高水敷の説明: (国土交通省北陸地方整備局黒部河川事務所HPより) pic.twitter.com/ihh1xd3nJ3
水際のところ(低水路と高水敷の境)は木が植わってる?
木は生えています。ここはえらい線形が綺麗なので、石積みなどの簡単な護岸は入ってると思いますが。
洪水になると、両側の道路のところまで水が来るんですね?
道路のところが堤防のてっぺんですね。高水敷は浸かります。
そうすると木は流されてしまいますか?
そうですね。木が生えていると、2018年の西日本豪雨のように流水の阻害になることがあります。
ただ、木を植えたのは、そういう水害リスクを回避するためではないんですか
ここは植えた訳じゃないですよ。勝手に生えてきたんです。
高水敷が土地利用されていますよね。畑や牧草地なんかになってて、だから土地利用されてなければ全面もっと木が生えているんだと思います、ここは。
はい、高水敷はものすごく土地利用されてますね。常呂川行ったら玉ねぎ畑ですね。あと、北海道はパークゴルフ場が多いですよね。
パークゴルフ場?ここでやるんですか?
いい場所なのか分からないんですけれど、パークゴルフ場が多い。対照的に水辺を利用しているのは中国地方ですね。芝生のまま、緩やかに護岸が川に入って、高水敷に木もちょこちょこ残してあって。非常にいい雰囲気のものがあります。
具体的に言うと、どの川でしょう?
岡山の吉井川とか旭川とか。広島の芦田川もそうですね。支川も含めて結構あちこちありますよ。北海道も中国地方も、川が穏やかという意味では似ているのですが、水辺の使い方には差がありますね。

(4)北海道の風景はヨーロッパに似ている?

札幌を歩いた時に、北海道の風景が違うのは、やはり植生のせいかと感じました。緑の生え方とか木漏れ日の感じとか。ヨーロッパの風景に似てるなと思いました。
それはいい例えですね。山も穏やかですから。北海道の中央部は標高が高いですけれども。あとは谷が深くないですよね。簡単に言うと川が発達してないので、河川密度も低いですし、谷が深くないです。
河川密度とは流域面積を流域内の本川・支川の河川延長で割ったものですね。
「川が発達してない」というのはどういうこと?
山を深く削りこんで急な谷を作ってないということですね。
なぜでしょう?
山の隆起速度が穏やかということと、雨が少なくて谷が深く削れない、ということでしょうか。さっきの写真も、谷が浅いし。石狩川(北海道) pic.twitter.com/dbxP5QwILU
で、こちらは谷が深いです。北海道は川岸に林がありますが、崖はあまりないですよ。筑後川(熊本県) pic.twitter.com/HPlXfkgYt4
北海道ってドライブすると、うねうねっとした地形ですね。本州の地形はもっとカキーンと川削りました、隆起しました、みたいな感じで全然違いますよね。
美瑛や富良野も、なだらかな丘陵地帯の風景ですよね。
うねうねの地形のイメージが、ヨーロッパと近いですかね。
今、道路のことおっしゃいましたけど、「北海道の道はドライブしてすごい気持ちよかった」と勧めてくれた学生がいましたが、僕には物足りないですね。
ずーっと同じ景色ですもんね。
ちょっと南に下って青森の奥入瀬周辺の道くらいが僕には程よかったですね、うねりが。それより南へ行くと、今度は車を飛ばすと落ちるほどの山岳道路になる。奥入瀬くらいの起伏が僕は一番好きですね。おっしゃる通りヨーロッパ的という印象を作るのは、気候もあるし、地形も少なからずありますね。

(5)泥炭層の低地で蛇行を繰り返す石狩川

では、下流にいきましょうか。石狩川下流(北海道) pic.twitter.com/aFNQxspUEV

昔の蛇行の跡が三日月湖で残っています。
開発が進んで今は埋め立てられているものもありますが、多くは公園などとして残ってます。なんとか湖公園みたいな形で。
水はよどんでいる?
流れてないですね。河川と地中でつながっていて連動するところと、完全に取り残されて変わっちゃってるところがあると思います。
北海道には、こういう三日月湖が多いんですか?
全部ではないですが、だだっぴろい平野に出ると、多いです。
石狩川の場合は、神居古潭(かむいこたん)。あそこは狭窄部になってるんですよね。石狩川は旭川のある上川盆地部から神居古潭の狭窄部を出て、石狩平野に出ますが、土砂が狭窄部より下にそれほど出ない。
*石狩川・神居古潭 pic.twitter.com/NgK8NDLjv9
だから上から来た土砂が、上川盆地に溜まっちゃって、狭窄部から下は扇状地を形成するほどの土砂が来ないんです。土砂より細かい粘土・シルトなどが石狩平野では氾濫して積もって、泥炭層も堆積してまっ平ら。結果、勾配のゆるい平野を延々と蛇行しましたみたいな。
神居古潭では、石狩川は区分1と2を横切ってるんですよね。そこの上流と下流では川の雰囲気が全然違って面白いです。神居古潭、あそこが境目ですよね。
そうですね。あれ変成岩ですけれど、あそこだけ岩が硬いんですよ。それで、川もめちゃめちゃ狭いです。この地帯構造図の斜線の部分ですね
三日月湖が見られる場所って、やっぱり限定的なんですか?新潟にも多いじゃないですか。
新潟付近は沈降が続いているので、沼がちのところが出てくる。新潟平野だけでなく、濃尾平野や関東平野も。そうやって低湿地になるところならみられますね。
ただ単に平野が広いだけで三日月湖になる訳じゃないですよね?関東平野はあんまりない?
ありますよ。消えちゃってるだけで。沈降してその上に沖積層がどんどん積もってます。荒川も蛇行の跡がありますが、都市化してしまって分からないだけです。
東京都北区の浮間舟渡の浮間公園赤羽の池は、荒川の旧河道の跡ですよね。
さらに上流のさいたま市西区・富士見市の境付近のびん沼も旧河道ですね。今でも池で残ってますね。そんなのが結構あります。
西の方にはあるんですか?
筑後川でしょうかね。今は平らな田んぼの中にいっぱい、クリークが作られています。土地利用の歴史が古いから、すごい昔に人が住む前は、蛇行跡がもっとあったかもしれない。
有明の周りの、あの佐賀の平野とかあの辺は見えますね。あそこも沈んでるところなので。ちなみに石狩川の場合、河川整備で蛇行区間をショートカットしたできた三日月湖ですが、そういうのを同じ三日月湖と呼ばない方が良いんじゃないかって意見もあります。
有明の周りの、あの佐賀の平野とかあの辺は見えますね。あそこも沈んでるところなので。ちなみに石狩川の場合、河川整備で蛇行区間をショートカットしたできた三日月湖ですが、そういうのを同じ三日月湖と呼ばない方が良いんじゃないかって意見もあります。
言わないんですか、三日月湖って
マンメイド三日月湖ですね。石狩川はショートカットで100キロ短くなったと言われていますね。
元々石狩川って日本一長かったんじゃないかと。
石狩川の順位変わりましたよね。私が小学生で習ったときより。
そのはずですよ。100キロも短くしてるんだから。ジャスト100キロ長いと、現在最長の信濃川ととんとんぐらいですね。

(6)川と鉄道

石狩川下流の河道の変遷を表す図面です。
*石狩川下流『新版 日本の自然〈3〉日本の川』 pic.twitter.com/fqLKSfxb4z
上下の線は鉄道路線ですよね。まさに石狩川を避けるように通ってますね。
蛇行している河川を避けてギリギリの所ですね。1947年の河道は河川改修で比較的まっすぐです
けど、1916年頃はまだ結構ぐにゃぐにゃ曲がってます。
じゃあ鉄道がひかれた時は、まだ石狩川はぐにゃぐにゃだったってことだ。
段丘面のへりを走ってますね。段丘の上は走れないからやっぱり下をそういう風にしたのかと。
ちなみにここはなんで2本も路線があるんですか?
下(東)が函館本線、上(西)が札沼線ですね。
函館本線が北海道炭礦鉄道として明治25年、札沼線が昭和10年ですね。工事の苦労話は何かご存じですか?
やはり泥炭地で、盛土が沈下するなど苦労したようです。
苦労したって言うと、釧路のあたりとか、神居古潭のところとかですかね。
神居古潭付近は昔の絵葉書が残っています。函館本線は旧線が石狩川沿いを走っていました。写真左下に見えるのが神居古潭の駅です。(11-2神居古潭(絵葉書)) pic.twitter.com/jWE0Ve1NvP
釧路湿原のあたりは、1990年代半ばに根室本線を高速化する際のネックで、路盤が脆弱なため、単純に高性能の鉄道車両では対応できず、軌道への負担を減らすために、自己操舵台車を装備しています。
青森ではそういうところないですか?
三沢の少し北の姉沼高架橋あたりは、軟弱地盤で苦労しています。
あぁ、やっぱりそうなんだ。泥炭層が青森の北部にかかってるはずなんですよね。あと、奈良県の十津川村が、土砂災害で集落が完全に埋まった時に、こっちに移転して新十津川町作りましたが、奈良から移って住み続けた方は、数名とのことでした。
あっちは土砂災害で埋まったけれど、こっちはこっちで泥炭層に苦しめられてお米もできない。泥炭層は寒くて有機物が分解しないので、葉っぱとか枝のまま溜まるし。それで上流に移転して行ったり、落ち着いた時に奈良に帰ったりしたそうです。決して住みよくはなかった。
寒冷な気候が影響しているわけですね。
温度で決まってるんですね、それは。

(7)北海道は川もまっすぐ?

さっきの話に戻りますが、逆にまっすぐな川の写真って北海道でしか撮れないですね。
*十勝川(北海道) pic.twitter.com/G8DJEzFbHn
なかなかこんな写真は撮れないですね。石狩川も若干カーブしていて、ここまで綺麗には撮れない。
改修後ですね?
もちろんそうです。やっぱり水際に森がありますね。
じゃあ河原でバーベキューできないんですか?
木を挟んだ高水敷でやるんですかね。木を抜けて水際に出られたことは何回かありますが、一回森を抜けないと河原へ行けません。
じゃあ河原で水遊びもしない?
釣りをする人もいないんですか?
釣り人が通る獣道みたいなのは何箇所かあったと思いますが。
ルアーとか投げる場所がないですね。
好きな人はやりますが。
川の性格が違うと、利用の仕方も変わりますね。
だから、パークゴルフ場にするというのも一理ありますね。

(8)川の出口が塞がれる―河口閉塞の激しい川

洪水流量が少ないことと、沿川に人があまり住んでいないこととも関連しますが、北海道主部の特徴は河口閉塞が激しいこと。例えば沙流川・鵡川。
*鵡川河口部/沙流川河口部 pic.twitter.com/gWCKLQSQZY
十勝川も河口は狭いですね。それまでめっちゃ広かったのに最後の最後の河口で、飛べば渡れるんじゃないかくらいの幅になります。本州だったら砂州が伸びてくる前に導流堤設置して河口が狭まるのを防ぐんですけどね。
砂は海から?川から?
沿岸流で砂が運ばれて、だんだん川を塞いでいくんですね。普通なら川を塞いだ砂が海へ流れればいいだけの話なんですが。なまじこうやってブロックがあったりすると川の流れが弱まり、それで塞がっちゃうんです。
*沙流川河口部 pic.twitter.com/zobC8wkYIc
導流堤をつくらない理由はなんですか?
洪水があまりないから溢れにくいのと、万が一溢れても人がいない、ということだと思います。本州の突堤みたいなものは港でもない限りないんじゃないですかね。
北海道って河口のところが、砂丘とかに阻まれて寸前で海と平行する印象があります。十勝川にしろ天塩川にしろ。論説報告「天塩川橋梁構桁の艀式架設に就て」(藤井松太郎/土木学会誌21巻10号、1935年)にかつての天塩川の河口の図面が出ています。
*天塩川平面図 土木学会誌
library.jsce.or.jp/Image_DB/mag/m… pic.twitter.com/uj0MwF7jRp
河口が砂丘にさえぎられて、延々と海岸線と並行する様子が分かります。また、少し上流の屈曲部は、現代の衛星画像と比べると、ずいぶんと直線化されています。
ちなみにここは羽幌線(廃止に)300フィートのトラス橋がかけられましたが(たぶん北海道の鉄道では初、この時代(昭和10年頃)では唯一)。川幅と深さを表す例ともいえると思います。
*天塩川橋梁 1935-7_土木建築工事画報 珍しいポンツーン工法で架設中の天塩川橋梁 pic.twitter.com/tckaJTjGR2
河口部の砂丘列、そのまま北に稚内まで続き、オロロンラインらしい荒涼とした景観を作っています。
おっしゃるとおりです。天塩川が一番綺麗ですかね。もうすぐそこが海なのにずーっと海と平行に横に走っていって。
東北の日本海側の川も元々はそういうところが結構あるんですけれども、今はもうまっすぐ海に向けられちゃってるんですよね。信濃川も海に出そうでなかなか出ないですけれども。北海道はどこでも横に走りますね、ずーっと。
河口砂州とは違うかもしれませんが、北海道といえば野付半島の砂嘴もありますね。
ありますね。あそこはUターンするのが難しいところです。
あそこはトドワラといわれるトドマツの立ち枯れが有名です。
もうトドマツは随分なくなっちゃいましたよね。

(9)アイヌ語由来の川の名前

北海道の川の名前って大体アイヌの言葉が多くて、なんとかベツのベツは川の意味ですよね。ノボリベツ、シリベツとかで。なんとかナイのナイは沢ですね。稚内が冷たい沢かな。
石狩川は、「イ・シカラ・ベツ」でアイヌ語では「非常に曲がりくねった川」っていう意味だそうです。
夕張の地名は、アイヌ語の「シューパロ」が語源です。水が湧き出るとか、水源という意味です。シューパロっていうのがなまって夕張になったと。だから夕張シューパロダムは、夕張夕張ダムってことになります
ちなみに沙流川の意味も、元々「シシリムカ」というアイヌ語で、「満潮毎に集まる砂が多くて、その河口が塞がって高台になっている」という意味だそうです。沙流川河口部 pic.twitter.com/9lRHdw08Kh
あぁやっぱり昔から河口閉塞があるということですね。沙流川ではアイヌの聖地とされてきた二風谷(にぶたに)地区にダムが作られることになり、アイヌ文化を守るための反対運動が行われ、長く裁判闘争になったところでもありますね。
今では、開拓期以降の農林業の土地利用の景観が、アイヌの伝統と近代開拓による沙流川流域の文化的景観として保全されています。
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