区分:④上越・足尾
特徴:山地の降水量が多いことに加えて、火山岩や花崗岩が広く分布し、流況が安定している。
山地の標高が高く、積雪も多く、水力発電が盛ん
河川:赤川、(羽越)荒川、阿賀野川
久慈川、那珂川、利根川
実は、区分③の阿武隈山地も花崗岩ですが、島津光夫さんという方が、棚倉構造線の延長は日本国と三面(みおもて)を結ぶ構造線だとしつつも、その線の北側にある朝日山地の花崗岩と阿武隈山地の花崗岩は特徴が違う、ということをおっしゃっています。
僕も朝日山地で見られる河相と阿武隈山地の河相は違うという印象を持っています。
花崗岩の分布と棚倉構造線(地質naviのデータに加筆)
羽越荒川(山形県)_撮影:知花武佳
赤川(山形県)_撮影:知花武佳
渡良瀬川(群馬県)_撮影:知花武佳
赤川 泡滝ダム(山形県企業局)_撮影:知花武佳
渡良瀬川 沢入発電所取水堰(群馬県企業局)_撮影:知花武佳
出典:阿賀野川河川事務所HP
水力発電の出力数も大きいダムが多いです。出力数日本一※が只見川の奥只見発電所(奥只見ダム)、次が田子倉発電所(田子倉ダム)ですね。※揚水発電を除く貯水池式発電の発電所の出力数
田子倉発電所・田子倉ダム_撮影:安藤達也
赤川(山形県)_撮影:知花武佳
特に、写真に見えるハリエンジュ、別名ニセアカシアですね。アカシアに似た白い花が咲くからニセアカシアです。この樹木、何が強いかというと3つありまして。
1つ目は元々緑化のために北米から持ってこられたもので、乾燥地に生えるのでそんなに水をやらなくても育つんですね。
2つ目が、マメ科なので窒素固定により空気中の窒素を自分で栄養に変えられる。窒素固定菌を飼っているので、貧栄養のところでも育ちます。緑化には向いていますが。
3つ目は、栄養繁殖といいますが、豆が落ちてそこから芽は出るけれど、豆以外にも根っことかからも繁殖できるんですね
渡良瀬川(群馬県桐生市)_撮影:知花武佳