ぴったり添い遂げるJR肥薩線の車窓から長く楽しめる川。架橋から100年を超えて現役のアメリカンブリッジ製の古式ゆかしい橋梁群も魅力。
震災復興時に建設されたアーチ橋、ローゼ橋などさまざまなタイプの道路橋を短区間に数多く鑑賞できる川。中路カンチレバーワーレントラスの東武伊勢崎線など鉄道橋も多い。
湧水が豊富で散居村が発達する下流部の扇状地から断崖絶壁の上流部への変化。電源開発用に敷設された黒部峡谷鉄道が果敢にも挑んだダイナミックな地形の数々をかぶりつきで鑑賞。支流が滝となって合流する懸谷も見もの。
100キロ以上もずっと右岸側に寄り添うJR宗谷本線。本流は1回しか渡らないが、日本最北の深い色を湛える川車窓の白眉。
四国山地を横断する峡谷(横谷)をJR土讃線があくまでも付き従う。多くのトンネルと橋梁(地面のない場所は桟橋)を交え、岩に食らいついてでも土佐へたどり着こうとする執念はあっぱれ。
大規模な河岸段丘と伊那谷特有の「田切地形」を、屈曲した線路とアップダウンで健気に食らいつくJR飯田線。南部はトンネル、秘境駅のパラダイス。大規模な付け替え線路も。
明治初頭の土木技術の粋を集めた多目的の画期的疎水。隧道や水路橋、インクラインなど歴史的近代構造物の多さは博物館レベル。
電源開発のメッカのような川でダムと発電所が多い。もとはダム建設専用線だった区間もある只見線は一部が運休中ながらアーチ、トラス、桁橋など各種橋梁が架けられている。
阿蘇山の火砕流堆積物を深くえぐって谷底を流れる川で、かつて鉄道橋で最高を誇った高千穂橋梁をはじめ、100メートル超の道路橋が高さを競う。高千穂町では新旧3代の橋が立体的に同居する。
源流間近な区界駅付近からJR山田線が宮古市街の河口までお付き合い。同一路線が本流を34回も渡るのは最多。第34閉伊川橋梁は三陸鉄道リアス線に移管して復活。