パート5 “暗渠と橋のマニアな見方”
川跡という意味でいうと、暗渠化したところも橋の名前って残ってますよね。あれは橋じゃないんですよね?
橋なんですよ!
あれも橋なんだ!
蛇崩川とか呑川とかですね。まだ橋本体は残っているんです。地下に。全部ボックスカルバートとかで通っているんじゃなくて、そこの部分だけ、ちゃんと橋ができたりして。
そのまま使っているってことですか。
じゃあ表面のあれを剥がすと、橋が出てきたりするところもあるんですね。
橋マニアは、暗渠に近づきながら、
昔の川の護岸とか出てきていいな、とかも思いますね。それとセットで橋も出てくるのかもしれませんね。
もう少し橋の話をしていいですか。船にのって隅田川をずっと渡ったときに、先生方から「橋を見るときは橋の裏を見ろ」っていわれて、僕はポカンとしたんですかど、、、笑
誰が言ったんですか???笑
橋好きの人って、使われている材料や構法とか、そういうところに着目して見るというようなことをおっしゃっていて。橋好きの人ってどこを見ているんだろうって。
基本は外観なんだけど、下は下に潜らないと見れない。だからやっぱり、潜れる時は下から見上げて。こんな風になっているんだな、というのを見て。横は外から自由に見られるけど。下は、下に入り込まないと。船なんかで行ったときには必ず上を見上げてね。オーっとか言って。
テンションあがりますね笑
え?どこでテンションあがるんですか????笑
床版がどうなっているか、とか。
ブレース(斜材)が入ってたり、とか。
こんなプレスが入ってたんだ!!とか。
あとは、水道管とか、そういうのがこんなに入ってたんだ、とか。、とか。
。。。。。。。。
。。。。。。。。
橋の裏って構造が見えるのと。時代を感じさせますよね。昔は物が無いんだけど、すごく大切に鉄を使ったり。
リベットでまだ固定しているんだ、とか。最近はわりと材料より人手の方がお金がかかるんで。材料をわりにふんだんに使っちゃうんですよね。昔は鉄が貴重だから。大切に鉄を使いながら。すごく軽やかだし。美しいじゃないですか。そのスッピンさが、橋の裏に見えている。
橋をス、スッピンって、、、
僕、流します。笑
【次回へつづく】
座談会アフタートーク
今回の座談会で話題にもなった「橋」の裏側。まち歩きをする際にぜひ注目してみてください。水上バスに乗っていろんな橋の裏側を見るのもオススメです。