東京インフラ001 皇居
太田道灌の築城から徳川幕府の江戸城、大政奉還後は皇居と、連綿と栄養を吸収し、今や東京の<肺>であり象徴の森となる。 道灌時代、関東に広がる巨大な洪積台地が海に向かって突き出した江戸前島の境界地帯に建てられた江戸城は、徳川 […] ...
東京インフラ041 上野公園
古代、上野の山は広大な干潟に向けて南に突き出した「ミサキ」であった。台地の先端に鎮座する擂鉢山古墳や、縄文海進の名残ともいえる不忍池がそのことを物語る。 もともとは下谷に対しての上野、平坦な高台という地形上の名称だったと […] ...
東京インフラ072 明治神宮内苑・外苑、代々木公園、新宿御苑
明治天皇崩御後、神宮の東京鎮座が決定すると、内苑は国により南豊島御料地に、外苑は民間の手で青山練兵場跡地に設けることとなった。 土地本来の樹種である広葉樹を用いた人為による森厳の神苑「永遠の杜」づくりは、針葉樹が常識とさ […] ...
東京インフラ068 駒沢オリンピック公園
1913年、東京ゴルフ倶楽部が農地を借り上げて開設した日本人主導による我が国初のゴルフ場「駒沢ゴルフ場」として開発。以来、スポーツの舞台としてのDNAを脈々と息づかせてきた。 1932年にゴルフ場が朝霞に移転した後、神宮 […] ...
東京インフラ087 日比谷公園
近代洋風公園の嚆矢。霞が関の官庁街と丸の内のオフィス街の接点にあり、皇居・内濠などと連なる「東京セントラルパーク」を構成する。 往古は品川湾に臨む漁村であったが、江戸幕府の初期以来埋立てられ武家屋敷となり、明治初年には陸 […] ...
東京インフラ012 葛西臨海・海浜公園
干潟を人工的に復元し、工業化により失われた自然環境を再生した左右の<人工肺>。臨海公園を核とした緑のネットワークに囲まれるように、都市再開発用地、住宅用地、流通業務用地、下水処理場用地といった<循環器系>と一体的に計画さ […] ...
東京インフラ025 元町公園・旧元町小学校
<細胞>を育てる場所であり、避難所も併設し健康と安全な成育が目指された。 関東大震災の後計画された117の復興小学校に併設された52か所の小公園のひとつで、小学校と一体的に当時の姿を伝える唯一の事例。本郷台地が神田川に向 […] ...
東京インフラ059 野川自然再生事業
たんぼにどじょう池、湿地にヨシ原、これがホントに土木事業なのかと疑う人もいるだろう。しかし、これこそが“21世紀の土木事業”なのだ。20世紀が開発の時代だったとすれば、21世紀は環境回復の時代である。失われた自然を取り戻 […] ...
東京インフラ016 木場公園
都市の建設に材木は欠かせない。江戸建設の際も、大量の材木が使われた。 その流通を担う貯木場は、まず工事現場に近い江戸城周辺に設置された。しかし、江戸の大火後、都心のリスクを回避するために、それらは川向こうの深川に移設され […] ...
東京インフラ045 水元公園
隅田川、荒川放水路より東側は、利根川水系の流域となる。もともと関東平野には、異なる川が入り乱れて流れていたが、舟運路を整え、水害を軽減するために営々と工事が続けられ、今の形となった。利根川については、3世紀を超える<大手 […] ...