東京インフラ032 昭和通りと靖国通り
「パリのシャンゼリゼエ、ベルリンのウンタアデンリンデン ━ それらの大通を思はせる舗装と街路樹、しかし品川から千住まで、新しい大動脈のやうに東京を南北に貫く3里20町は、それらの大通よりも遥かに長いといふ、第一号幹線道路 […] ...
東京インフラ064 東京湾アクアライン
羽田空港に向かう飛行機が、最後の着陸態勢に入ったとき、ふと目に入る長大な線状構造物。それが東京湾アクアラインである。 川崎と木更津を結ぶことで、房総半島の豊かな自然と京葉工業地帯を、東海道メガロポリスに近づける。延長は1 […] ...
東京インフラ046 五色桜大橋
技術的にはかなり特殊な橋である。 くしのような形をしたアーチ橋で、くしの歯の代わりに綾状のケーブルを張る。また、車を通す桁が上下2段に分かれ、それらが綾状のケーブルによってアーチリブと結合されている。それが、荒川放水路に […] ...
東京インフラ062 生麦ジャンクション
首都高は、開通からまもない1968年にはすでに川崎・横浜まで延伸し、以来、東京だけでなく首都圏の<大動脈>として機能し続けている。1990年代までには湾岸線が横浜まで開通し、東京と横浜が一本線ではなく、複数の線で結ばれ、 […] ...
東京インフラ074 大橋ジャンクション
37か所ある首都高のジャンクションの中で、壁で覆われたジャンクションはここくらいだろう。 当初、東名高速道路と渋谷を結ぶ首都高3号線と、山手通り沿いを走る中央環状線は、高架のジャンクションで連絡することになっていた。しか […] ...
東京インフラ085 三宅坂ジャンクション
首都高のジャンクションのかたちは、バラエティーに富んでいる。特に都心部では、狭いスペースで何本もの<血管>を分岐、合流させるため、個別の土地形状に適った設計になることが多い。首都高で初めてつくられたオリジナルなジャンクシ […] ...
東京インフラ021 江戸橋ジャンクション
普通、高速道路のジャンクションは、周りの田園風景と共に眺め、通り抜けるものである。しかし首都高の場合、あまり悠長なことは言っていられず、両側に高層ビルが迫る中を、ハンドルを切ってすり抜けることになる。また、街中を歩きなが […] ...
東京インフラ020 首都高
世界の大都市の多くは、地上と地下の2層の交通ネットワークをもっている。地上は道路と鉄道、地下は地下鉄である。東京が独特なのは、これらに加え、空中、つまり首都高を加えた3層構造になっている点だと思う。これら地上、地下、空中 […] ...
東京インフラ078 品川
都心を出発した東海道の道路と線路の2本の太い<血管>が、最初に交差する場所。それが品川である。 1872年に初めて鉄道が通ったときから、この2本のインフラは、立体的に交差してつくられた。街道の一部をなす跨線橋・八ツ山橋の […] ...
東京インフラ077 東海道
東海道は、東西の大都市を結ぶ、わが国随一の<大動脈>である。鉄道、国道一号、東海道新幹線、東名・名神高速など、時代に先駆けたインフラが次々とこの場所に整備され、<循環器系>の進化を示すショーケースのような役割も果たした。 […] ...