東京インフラ019 清洲橋
永代橋と並ぶ、関東大震災後の東京復興のシンボル。先端技術(ニューマチックケーソン工法、高張力マンガン鋼の使用)と、ケルンの旧ドイッツァー吊橋を洗練させたデザインによって、堅牢かつ優美な姿を実現した。隅田川の中では人気の高 […] ...
東京インフラ016 木場公園
都市の建設に材木は欠かせない。江戸建設の際も、大量の材木が使われた。 その流通を担う貯木場は、まず工事現場に近い江戸城周辺に設置された。しかし、江戸の大火後、都心のリスクを回避するために、それらは川向こうの深川に移設され […] ...
東京インフラ008 築地大橋
都心の新たな幹線道路・環状2号が、隅田川の最下流部を横切る地点に架かる橋。築地と豊洲の新旧の<胃袋>を結ぶ橋でもある。ちなみに環状2号は、外濠沿いを通って、虎の門ヒルズの下からトンネルで都心の高層ビルの下をくぐり、築地市 […] ...
東京インフラ010 月島・晴海・豊洲
「隅田河口は年々陸地を拡げて品川沖は殆ど埋れ尽さんとす。・・・此時に於ける港湾は最早単一なる船舶碇繋場にあらずして寧ろ海上の市街なり。」(正岡子規) 「築地のさらに海側に位置する月島、晴海などの地域は、明治から昭和はじめ […] ...
東京インフラ005 新永間市街線
東京駅のやや北から新橋駅のやや南まで達する赤煉瓦アーチの高架橋は、現在も山手線と京浜東北線の電車が複々線で往復している。わが国最初の高架鉄道は、1904年に完成した本所(錦糸町)~両国橋(両国)間であったが改築されて現存 […] ...
東京インフラ013 荒川放水路
今は荒川の本流だが、もともと隅田川から分岐する水路として人工的につくられた。世紀のプロジェクト・パナマ運河の建設に携わった唯一の日本人技術者・青山士(あきら)が指揮して、この東京の大工事は完成した。長さはパナマ運河の約1 […] ...
東京インフラ065 羽田空港
2015年の航空旅客数、世界第5位の約7530万人。年間の発着回数、単純に計算すれば75秒に1回となる約44万回。まさに、人やモノを取り入れ続ける、東京の空の<口>である。 羽田空港の歴史は、増加し続ける離発着回数をさば […] ...
東京インフラ037 隅田公園
隅田川の左岸と右岸に対でつくられた公園。「公園は都府の肺臓なり」(幸田露伴)とするならば、<背骨>(隅田川)の左右に配された隅田公園は、まさに<肺>そのものである。昭和前期につくられた中では、東京で最大の公園でもあった。 […] ...
東京インフラ036 隅田川橋梁
隅田川を渡る鉄道橋は、1896年に日本鉄道土浦線(現在の常磐線)に架設された隅田川橋梁が最初であったが、水量も豊富で舟運の発達した中下流部では鉄道橋の架設が困難で、東京と千葉方面を結ぶ総武鉄道(現在のJR総武本線)も両国 […] ...
東京インフラ035 浅草駅
「花川戸の岸に松屋呉服店の建物屹立せり、橋際に地下鉄道の降口あり、市街の光景全く一変したり」(永井荷風) 浅草の光景を一変させた東京初のターミナルデパート。都心を貫く地下鉄(現、銀座線)と郊外に延びる東武鉄道の結節点につ […] ...