東京インフラ028 聖橋
「江戸・東京は、地名や橋の名のつけ方に洒落っけがある。北に孔子を祀る湯島台があって、南の神田駿河台にはニコライ堂(ロシア正教)がある。そこをむすんでいるから聖橋だという。」(司馬遼太郎) 名前は公募によりつけられた。「ひ […] ...
東京インフラ062 生麦ジャンクション
首都高は、開通からまもない1968年にはすでに川崎・横浜まで延伸し、以来、東京だけでなく首都圏の<大動脈>として機能し続けている。1990年代までには湾岸線が横浜まで開通し、東京と横浜が一本線ではなく、複数の線で結ばれ、 […] ...
東京インフラ034 東京スカイツリー
近現代の東京には、時代を象徴する塔が3本ある(あった)。遼雲閣(1890年)、東京タワー(1958年)、東京スカイツリー(2012年)である。高さは順に、52m、333m、634mとなる。 遼雲閣は浅草につくられた。八角 […] ...
東京インフラ069 駒沢給水塔
渋谷がまだ区ではなく、東京市外の町であったとき、渋谷町は、町民のために独自の水道を敷設した。まず、町外の砧村に多摩川の取水所を設けて、駒沢村までポンプアップした後、町まで水を配水するシステムである。駒沢村につくられた中継 […] ...
東京インフラ026 神田川
井之頭池を水源とし、武蔵野台地を横断する都市河川。この川も利根川と同じく、家康が江戸に入る前は東京湾(日比谷入江)に注ぎ出ていたのを ━当時は平川とよばれていた━、<外科手術>を経て、隅田川に合流するよう付け替えられた。 […] ...
東京インフラ030 万世橋高架橋
橋は、建築物と違い、通常内部空間をもたない。歩いたり、車で通過したり、眺めたりするのは、たいてい構造物の外側である。もし内部があったとしても、そこにもぐりこむのは、管理やメンテナンスを行う技術者くらいである。 そう考える […] ...
東京インフラ071 新宿
かつての宿場町で、近代以降は、鉄道と幹線道路の結節点として肥大化した<循環器系>の要。 駅の東側の新宿三丁目あたりまでは、地下鉄丸ノ内線とほぼ平行して、沿線のデパートを取り込んだ長大な地下空間が広がる。わが国最大の歓楽街 […] ...
東京インフラ051 羽村取水堰
「(水道は)江戸という、人口世界一の都市をささえた血管といっていい。・・・上水道については、江戸はロンドンやパリにくらべてほぼ同時代に出発し、土木構造の上からみても、偶然似かよっている(紀元前のローマ帝国の上水道について […] ...
東京インフラ086 大手町・丸の内・霞が関
幕府の中枢から日本の行政・ビジネスの中枢を担う<左脳>として絶えず更新を続けている。 グリッド状の巨大街区に並ぶ軒高100尺で縁取られていた<大脳皮質>は、今やガラスのカーテンウォールが建ち並ぶ超高層ビル群と化し、スカイ […] ...
東京インフラ088 内濠
太田道灌時代の江戸城は、平川の付け替えにより日比谷入江から神田川との合流点までの南・東・北三方を河川で、西側は崖線で防御をはかった。 徳川幕府はいち早く日比谷入江を埋立て道三堀の整備に着手するが、かつて氷河期に侵食された […] ...