東京インフラ047 新豊橋
永代橋や清洲橋など、関東大震災の帝都復興計画で数々の名橋が架けられた隅田川。その上流部、隅田川と荒川を仕切る岩淵水門から2kmほど下った場所に架かる美しい橋が、新豊橋である。設計を担当したのは、優れたデザインの橋を数多く […] ...
東京インフラ076 五反田駅
五反田駅で山手線と接続する東急電鉄池上線は、山手線を跨いで五反田駅を設けている。鉄道を跨いで線路を建設することは、列車を走らせながらその上に新たな鉄道を建設しなければならないので、工事の難易度も高くなり、工事費も高くなる […] ...
東京インフラ004 東京駅
「又電車が著く。吐き出す人は雪崩をうって又改札口に押し寄せる。併し流石に東京駅である。改札口の人の渦は直ちに消え去ってしまう。後から後から来る人は、よく掃除された樋の水のように流れて行く。」(高浜虚子) 高架と地下を含め […] ...
東京インフラ026 神田川
井之頭池を水源とし、武蔵野台地を横断する都市河川。この川も利根川と同じく、家康が江戸に入る前は東京湾(日比谷入江)に注ぎ出ていたのを ━当時は平川とよばれていた━、<外科手術>を経て、隅田川に合流するよう付け替えられた。 […] ...
東京インフラ013 荒川放水路
今は荒川の本流だが、もともと隅田川から分岐する水路として人工的につくられた。世紀のプロジェクト・パナマ運河の建設に携わった唯一の日本人技術者・青山士(あきら)が指揮して、この東京の大工事は完成した。長さはパナマ運河の約1 […] ...
東京インフラ045 水元公園
隅田川、荒川放水路より東側は、利根川水系の流域となる。もともと関東平野には、異なる川が入り乱れて流れていたが、舟運路を整え、水害を軽減するために営々と工事が続けられ、今の形となった。利根川については、3世紀を超える<大手 […] ...
東京インフラ015 本所・深川
「深川の地名をみると、川や海に関係のあるものが多い。・・・これはけっきょく、深川とは三角州の点々とあったあいだを埋めつないで、排水のため、そのあいだに堀や川を残したところであることをしめしている。」(松本清張、樋口清之) […] ...
東京インフラ012 葛西臨海・海浜公園
干潟を人工的に復元し、工業化により失われた自然環境を再生した左右の<人工肺>。臨海公園を核とした緑のネットワークに囲まれるように、都市再開発用地、住宅用地、流通業務用地、下水処理場用地といった<循環器系>と一体的に計画さ […] ...
東京インフラ084 外濠
皇居(江戸城)を中心に環状に広がる、かつての江戸の防衛線。濠に張られた水面と、見附での往来の制限によって、都市の重要な境界線となっていた。江戸時代には、江戸の地理を認識するための、重要な目印だったと考えられる。今でいうと […] ...
東京インフラ032 昭和通りと靖国通り
「パリのシャンゼリゼエ、ベルリンのウンタアデンリンデン ━ それらの大通を思はせる舗装と街路樹、しかし品川から千住まで、新しい大動脈のやうに東京を南北に貫く3里20町は、それらの大通よりも遥かに長いといふ、第一号幹線道路 […] ...