東京インフラ001 皇居
太田道灌の築城から徳川幕府の江戸城、大政奉還後は皇居と、連綿と栄養を吸収し、今や東京の<肺>であり象徴の森となる。 道灌時代、関東に広がる巨大な洪積台地が海に向かって突き出した江戸前島の境界地帯に建てられた江戸城は、徳川 […] ...
東京インフラ066 東急
東京の私鉄は、山手線から外側に拡がっている。山手線はかつて「万里の長城」とも称され、その内側は市電、外側が私鉄、という住み分けができていた。中には「万里の長城」に「侵入」しようとした池上電気鉄道のようなチャレンジングな路 […] ...
東京インフラ056 多摩大橋
赤くシャープなアーチラインが印象的な多摩川に架かる橋。ここにはもともと右岸の八王子市・日野市と左岸の昭島市・立川市をつなぐ血管、1966年竣工の初代多摩大橋があった。しかしその後、周辺地域の発展に伴い、<血流>である交通 […] ...
東京インフラ085 三宅坂ジャンクション
首都高のジャンクションのかたちは、バラエティーに富んでいる。特に都心部では、狭いスペースで何本もの<血管>を分岐、合流させるため、個別の土地形状に適った設計になることが多い。首都高で初めてつくられたオリジナルなジャンクシ […] ...
東京インフラ026 神田川
井之頭池を水源とし、武蔵野台地を横断する都市河川。この川も利根川と同じく、家康が江戸に入る前は東京湾(日比谷入江)に注ぎ出ていたのを ━当時は平川とよばれていた━、<外科手術>を経て、隅田川に合流するよう付け替えられた。 […] ...
東京インフラ036 隅田川橋梁
隅田川を渡る鉄道橋は、1896年に日本鉄道土浦線(現在の常磐線)に架設された隅田川橋梁が最初であったが、水量も豊富で舟運の発達した中下流部では鉄道橋の架設が困難で、東京と千葉方面を結ぶ総武鉄道(現在のJR総武本線)も両国 […] ...
東京インフラ082 東京タワー
「タワーの中途に綿菓子のような雲がひっかかっている。目にはみえないがテレビのほかに、FM放送、防衛庁、消防庁、国警などが使っているVHF(超短波)、UHF(極超短波)などが、おぼろ月夜の空をここから四方にひろがって行って […] ...
東京インフラ008 築地大橋
都心の新たな幹線道路・環状2号が、隅田川の最下流部を横切る地点に架かる橋。築地と豊洲の新旧の<胃袋>を結ぶ橋でもある。ちなみに環状2号は、外濠沿いを通って、虎の門ヒルズの下からトンネルで都心の高層ビルの下をくぐり、築地市 […] ...
東京インフラ071 新宿
かつての宿場町で、近代以降は、鉄道と幹線道路の結節点として肥大化した<循環器系>の要。 駅の東側の新宿三丁目あたりまでは、地下鉄丸ノ内線とほぼ平行して、沿線のデパートを取り込んだ長大な地下空間が広がる。わが国最大の歓楽街 […] ...
東京インフラ031 秋葉原
南北と東西の2本の高架鉄道が交差する町。もともと、地元の反対を押し切って、地表を走っていた南北の鉄道(現在の京浜東北線)が、鉄道国有化後の1925年に高架化され、その上を乗り越えるように総武線がつくられた(1932年)。 […] ...