東京インフラ052 奥多摩橋
多摩川では、青梅を基点に扇状地が広がる。奥多摩橋は、その扇頂よりやや上流に架かる。多摩川を<背骨>とするならば、<骨盤>あたりに架かる橋といえよう。 そこには深い渓谷が広がり、トラスとアーチを組み合わせたブレースドリブ・ […] ...
東京インフラ056 多摩大橋
赤くシャープなアーチラインが印象的な多摩川に架かる橋。ここにはもともと右岸の八王子市・日野市と左岸の昭島市・立川市をつなぐ血管、1966年竣工の初代多摩大橋があった。しかしその後、周辺地域の発展に伴い、<血流>である交通 […] ...
東京インフラ045 水元公園
隅田川、荒川放水路より東側は、利根川水系の流域となる。もともと関東平野には、異なる川が入り乱れて流れていたが、舟運路を整え、水害を軽減するために営々と工事が続けられ、今の形となった。利根川については、3世紀を超える<大手 […] ...
東京インフラ051 羽村取水堰
「(水道は)江戸という、人口世界一の都市をささえた血管といっていい。・・・上水道については、江戸はロンドンやパリにくらべてほぼ同時代に出発し、土木構造の上からみても、偶然似かよっている(紀元前のローマ帝国の上水道について […] ...
東京インフラ050 村山・山口貯水池
東京には、湖が2つある。多摩湖と奥多摩湖である。県境を跨いで多摩湖に隣接する狭山湖を加えて、3つと言ってよいかもしれない。これらに共通するのは、いずれも東京都民の水がめとしてつくられた人造湖であるということ。多摩湖と狭山 […] ...
東京インフラ012 葛西臨海・海浜公園
干潟を人工的に復元し、工業化により失われた自然環境を再生した左右の<人工肺>。臨海公園を核とした緑のネットワークに囲まれるように、都市再開発用地、住宅用地、流通業務用地、下水処理場用地といった<循環器系>と一体的に計画さ […] ...
東京インフラ072 明治神宮内苑・外苑、代々木公園、新宿御苑
明治天皇崩御後、神宮の東京鎮座が決定すると、内苑は国により南豊島御料地に、外苑は民間の手で青山練兵場跡地に設けることとなった。 土地本来の樹種である広葉樹を用いた人為による森厳の神苑「永遠の杜」づくりは、針葉樹が常識とさ […] ...
東京インフラ086 大手町・丸の内・霞が関
幕府の中枢から日本の行政・ビジネスの中枢を担う<左脳>として絶えず更新を続けている。 グリッド状の巨大街区に並ぶ軒高100尺で縁取られていた<大脳皮質>は、今やガラスのカーテンウォールが建ち並ぶ超高層ビル群と化し、スカイ […] ...
東京インフラ057 多摩ニュータウン
「近未来SF映画のセットの街に、サイボーグが住んでいる━そんな妄想を描く。・・・本当にこの街自体、ちょっと目を離した隙に、多摩の山中にポッカリと出現した、といった雰囲気である。手塚治虫の「鉄腕アトム」の初期に、奥多摩山中 […] ...