東京インフラ078 品川
都心を出発した東海道の道路と線路の2本の太い<血管>が、最初に交差する場所。それが品川である。 1872年に初めて鉄道が通ったときから、この2本のインフラは、立体的に交差してつくられた。街道の一部をなす跨線橋・八ツ山橋の […] ...
東京インフラ016 木場公園
都市の建設に材木は欠かせない。江戸建設の際も、大量の材木が使われた。 その流通を担う貯木場は、まず工事現場に近い江戸城周辺に設置された。しかし、江戸の大火後、都心のリスクを回避するために、それらは川向こうの深川に移設され […] ...
東京インフラ015 本所・深川
「深川の地名をみると、川や海に関係のあるものが多い。・・・これはけっきょく、深川とは三角州の点々とあったあいだを埋めつないで、排水のため、そのあいだに堀や川を残したところであることをしめしている。」(松本清張、樋口清之) […] ...
東京インフラ028 聖橋
「江戸・東京は、地名や橋の名のつけ方に洒落っけがある。北に孔子を祀る湯島台があって、南の神田駿河台にはニコライ堂(ロシア正教)がある。そこをむすんでいるから聖橋だという。」(司馬遼太郎) 名前は公募によりつけられた。「ひ […] ...
東京インフラ030 万世橋高架橋
橋は、建築物と違い、通常内部空間をもたない。歩いたり、車で通過したり、眺めたりするのは、たいてい構造物の外側である。もし内部があったとしても、そこにもぐりこむのは、管理やメンテナンスを行う技術者くらいである。 そう考える […] ...
東京インフラ027 御茶ノ水駅
地下鉄丸ノ内線は、あわせて4度地上に現れる。茗荷谷と後楽園の豊島台の縁、四ツ谷の外濠、そしてお茶の水の崖地である。後者2箇所は、江戸時代に人工的に作られた地形で、お茶の水の場合は、まず人工地形に架かる聖橋の風景がパッと開 […] ...
東京インフラ054 東秋留橋
多摩川の支流・秋川に架かる鉄筋コンクリート造アーチ橋。昭和前期に陸軍施設がつくられた福生を八王子と結んだ地方道につくられた。もともと、仮設的な桟橋のような橋が架けられていたが、川の増水による流失をきっかけとして、<血管> […] ...
東京インフラ052 奥多摩橋
多摩川では、青梅を基点に扇状地が広がる。奥多摩橋は、その扇頂よりやや上流に架かる。多摩川を<背骨>とするならば、<骨盤>あたりに架かる橋といえよう。 そこには深い渓谷が広がり、トラスとアーチを組み合わせたブレースドリブ・ […] ...
東京インフラ037 隅田公園
隅田川の左岸と右岸に対でつくられた公園。「公園は都府の肺臓なり」(幸田露伴)とするならば、<背骨>(隅田川)の左右に配された隅田公園は、まさに<肺>そのものである。昭和前期につくられた中では、東京で最大の公園でもあった。 […] ...
東京インフラ033 両国橋
かつて武蔵国と下総国の「両国」を結び、「日本大橋盡」の番付では行司役を担った名橋。17世紀の架設以降、江戸下町のシンボルとして親しまれ、川開きの花火も行われるなど、庶民とともに歴史を刻んできた。相撲の殿堂・両国国技館も近 […] ...