東京インフラ002 行幸通り
東京の<心臓>東京駅から、皇居に延びる太い<血管>。 長さは短いが、幅員は帝都復興事業で整備された街路の中で最大の73m(40間)を誇る。これは、パリのシャンゼリゼ大通り(70m)とほぼ同規模である。 シャンゼリゼ大通り […] ...
東京インフラ075 渋谷
「とにかく、地下鉄とは地下を走るものである。それが、いちばん高いところにホームがあって、その下に国電と二つの私鉄の高架線がある。さらにその下の路面をバスがのろのろと走り、その下に地下商店街があって、またその下にもう一つ地 […] ...
東京インフラ071 新宿
かつての宿場町で、近代以降は、鉄道と幹線道路の結節点として肥大化した<循環器系>の要。 駅の東側の新宿三丁目あたりまでは、地下鉄丸ノ内線とほぼ平行して、沿線のデパートを取り込んだ長大な地下空間が広がる。わが国最大の歓楽街 […] ...
東京インフラ028 聖橋
「江戸・東京は、地名や橋の名のつけ方に洒落っけがある。北に孔子を祀る湯島台があって、南の神田駿河台にはニコライ堂(ロシア正教)がある。そこをむすんでいるから聖橋だという。」(司馬遼太郎) 名前は公募によりつけられた。「ひ […] ...
東京インフラ054 東秋留橋
多摩川の支流・秋川に架かる鉄筋コンクリート造アーチ橋。昭和前期に陸軍施設がつくられた福生を八王子と結んだ地方道につくられた。もともと、仮設的な桟橋のような橋が架けられていたが、川の増水による流失をきっかけとして、<血管> […] ...
東京インフラ052 奥多摩橋
多摩川では、青梅を基点に扇状地が広がる。奥多摩橋は、その扇頂よりやや上流に架かる。多摩川を<背骨>とするならば、<骨盤>あたりに架かる橋といえよう。 そこには深い渓谷が広がり、トラスとアーチを組み合わせたブレースドリブ・ […] ...
東京インフラ061 国分寺崖線
武蔵野台地は、厚い火山灰の層・関東ローム層で覆われ、地下水脈が深い。そのため、かつては水を求めて大きく深い井戸が掘られた。これは「掘兼(ほりかね)の井」と呼ばれ、 「武蔵野の 掘兼の井も ある物を うれしく水の 近づきに […] ...
東京インフラ037 隅田公園
隅田川の左岸と右岸に対でつくられた公園。「公園は都府の肺臓なり」(幸田露伴)とするならば、<背骨>(隅田川)の左右に配された隅田公園は、まさに<肺>そのものである。昭和前期につくられた中では、東京で最大の公園でもあった。 […] ...
東京インフラ033 両国橋
かつて武蔵国と下総国の「両国」を結び、「日本大橋盡」の番付では行司役を担った名橋。17世紀の架設以降、江戸下町のシンボルとして親しまれ、川開きの花火も行われるなど、庶民とともに歴史を刻んできた。相撲の殿堂・両国国技館も近 […] ...
東京インフラ018 豊海橋
隅田川に注ぐ日本橋川の末端に架かる震災復興橋梁。「質実を主とし外観を従とし・・・都市の面目を一新して威容あるものたらしめ(る)」とした政府の「帝都復興に関する根本方針」を、水平と垂直の明快な構成をもつ質実剛健な造形によっ […] ...