日本は山がちで細長い国土ゆえ、全国津々浦々、大小様々な川が流れています。国や、都道府県、市町村が管理する河川を合わせるとおよそ35000*1を超す河川があり、それぞれの地域を流れる川は地形や地質などによって雰囲気が異なってきます。日本各地の河川を実地踏査されてきた東京大学河川研究室の知花武佳さんは、日本の全国の一級河川109水系の河相と流域景観を写真に記録して把握し、日本の川の個性を整理して、その現状に基づいて類型(類似の特徴を有している地域区分)化を試みています。その区分を手掛かりとして、川から見た日本の国土の姿を見ていきましょう。