大井ダムは木曽川中流域に位置する関西電力株式会社の水力発電専用の重力式コンクリートダムである。1924(大正13)年に木曽川流域で最初のダム貯水池として建設され、当時の最新鋭の技術が投入された。建設時の電力会社は大同電力であり、「電力王」こと福沢桃介が建設を主導した。当該ダムの建設は当時盛んだった木材の流送を阻害することになることから、その補償として北恵那鉄道と北恵那鉄道大井線が建設された。大井ダムによって誕生した人造湖は「恵那峡」として、地域の観光資源となっている。

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