四国インフラ076 満濃池・満濃池樋門
丸亀平野の南に位置している満濃池は、香川県内に点在する約1万4千余りのため池の中でも最大のかんがい用ため池である。一般的なため池は四方を堤防で囲まれているが、満濃池は川を堰き止め、谷を利用して膨大な貯水と水量調整をおこな […] ...
四国インフラ041 宿毛河戸堰
『水の流れに逆らわず、素直に堰を築けばよい。』土佐藩家老、野中兼山が老爺の教えをもとに江戸時代初期に築造されたとされる河戸堰(麻生堰参照)。現在は可動堰へと改築されているが、改築前は優美な曲線が堰の左岸上流方向に伸びる、 […] ...
四国インフラ038 麻生堰
コンクリートが無い時代、土木(普請)の材料は石と木であった。生活のために必要な水をまちに取り入れるために川の流れを塞きとめるために造られた堰もしかり。当然、洪水がくる度に堰は壊れて流された。江戸時代、高知で築堤や港湾整備 […] ...
四国インフラ036 四万十川
山間をゆったりと流れる全長196kmの四万十川の姿は、高知県西部をひとまとまりに繋いで地域の<骨格>をなす。 中世以来、流域の主要な換金生産物だった材木や薪等の運搬路を担った。このはたらきは、自然界の産物を人間界に取込む […] ...
四国インフラ031 仁淀川
中四国地方でもっとも高い山である愛媛県の石鎚山南面を源流とする仁淀川(愛媛県内では面河川と呼ばれる)は、清流で名高い。四国山地の山ひだを縫うように蛇行を繰り返しながらまずは大きく南西へ進み、高知県境あたりから東へ進路をか […] ...
四国インフラ014 大谷川砂防堰堤
四国で唯一現存する明治期の砂防堰堤。砂防の父、ヨハネス・デ・レイケの指導に基づいて築造されたといわれている。 ヨハネス・デ・レイケ(1842-1913)は、明治政府が治水技術を導入するためにオランダから招いた河川技術者で […] ...
四国インフラ009 吉野川
利根川の坂東太郎、筑後川の筑後次郎と並び、吉野川が四国三郎の名を持つ暴れ川であったことを知る人は多い。では今、吉野川が流れているところに、かつて別の川が流れていたことはご存知だろうか。 江戸時代から明治中期にかけての吉野 […] ...
四国インフラ008 第十堰・第十樋門
阿波の<骨格>吉野川には、大きな<関節>が2つある。第十堰と第十樋門である。 第十堰の前身は、宝暦2(1752)年に築堤された新川せき止め堰。徳島藩が舟運の便を図るためにおこなった吉野川(現・旧吉野川)と別宮川(現・吉野 […] ...