木曽川

木曽川水系は、木曽川、長良川、揖斐川の三つの主要河川からなり、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県の5県にまたがる、日本を代表する大河川の一つである。下流域には開発が著しい濃尾平野が広がり、流域内人口は約190万人に及ぶ。濃尾平野の下流域は広域な0m地帯となっており、輪中にはじまり、御囲堤、宝暦治水、明治改修といった古くよりさまざまな治水工事が行われてきた。また律令時代より灌漑用水が発達し農業生産が行われ、中世以降には木曽材等の舟運よる物流及び交易を支えた。近代に入ると水力発電事業が進展し、戦後には急増する都市用水、農業用水の供給を担うなど、中部の産業、経済、社会、文化の発展の基礎となってきた。

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