ドボ鉄028牟岐線と那賀川橋梁
徳島を起点として、中田、牟岐を経て海部へ至る延長79.3kmの牟岐線のうち、徳島~中田間の延長9.2kmは阿波国共同汽船会社、中田~羽ノ浦間の延長8.5kmは阿南鉄道の私鉄路線をそれぞれ国有化した区間であったが、羽ノ浦 […] ...
ドボ鉄025宮崎への鉄路
肥薩線の吉松と、日豊本線の都城を結ぶ延長61.6kmの吉都線は、日豊本線の宮崎~都城間の50.0kmと併せて、「宮崎線」の建設線名称で建設が進められた路線で、1910(明治43)年4月に着工した。路線は、吉松から霧島山の […] ...
ドボ鉄023塗工部の活躍
初期の鉄道工事で架設された橋梁は、やがて明治末になると一斉に塗装の塗り替え時期を迎えたが、塗装工事を専門とする職人は少なく、その養成が急務であった。国産洋式塗料の草分けである日本ペイントでは、鉄道局の要請を受けて、19 […] ...
ドボ鉄021八王子をめざして
京王電鉄は、その名の通り、東京と八王子を結ぶ鉄道として1910(明治43)年に京王電気軌道として設立された。京王電気軌道は、軌道法に基づく鉄道として発足し、将来は東京市街鉄道(のち東京市電を経て東京都電)との接続を考慮 […] ...
ドボ鉄020アメリカ系トラスの登場
高山本線の西富山~富山間の新神通川橋梁は、「新」と称しているが、実は神通川に架かっている最も古い鉄道橋である。今回紹介する「神通川鉄橋」の絵葉書は、北陸本線の新神通川橋梁として、1908(明治35)年に完成した際の頃の絵 […] ...
ドボ鉄017流された天狗橋
古い絵葉書の中には、水害や地震など、災害をテーマとしたものがいくつかあり、惨状を伝える手段として頒布されていた。今回紹介する絵葉書は、1934(昭和9)年、石川県の手取川流域を襲った水害の際のもので、濁流に流された能美 […] ...
ドボ鉄016球磨川をわたる
人吉盆地の東端に位置する熊本県球磨郡水上村を源流として、八代から不知火海へとそそぐ球磨川は、日本三大急流のひとつに数えられ、急流下りの名所として知られている。この球磨川沿いに路線を求めた肥薩線は、八代~人吉間で二度球磨 […] ...
ドボ鉄014再利用されたダブルワーレントラス
奥羽本線の北山形を起点として左沢(あてらざわ)までを結ぶ延長24.3kmのJR左沢線は、1921(大正10)年7月に北山形~羽前長崎間、同年12月に羽前長崎~寒河江(さがえ)間が開業し、翌年4月に残る寒河江~左沢間が開 […] ...
ドボ鉄011広軌改築計画と活荷重
狭軌鉄道でスタートした日本の鉄道を広軌に改築すべきとする意見は明治時代の中葉からくすぶり、委員会を設置して、その是非や改築方法が検討された。しかし、計画は政変のたびに浮沈を繰り返したあげく、1919(大正8)年に中止が […] ...
ドボ鉄010鉄筋コンクリート橋梁の造形
わが国の鉄道における鉄筋コンクリート橋梁の歴史は、1907(明治40)年に完成した山陰本線・米子~安来間の島田川暗渠にさかのぼることができる。やがて1914(大正3)年には、鉄道院によって「鉄筋混凝土橋梁設計心得」とい […] ...