ドボ鉄061富士山と富士川橋梁
甲府盆地で釜無川と笛吹川が合流し、富士山の裾野を経由して太平洋へとそそぐ富士川は、暴れ川としてたびたび流域に水害をもたらした。その河口部に架かる東海道本線の富士川橋梁は、富士山を背景としていることもあって、1889(明 […] ...
ドボ鉄060難波の殷賑(いんしん)
昭和時代になると、私鉄の終着駅には巨大なターミナルビルが建設されて、その周辺には繁華街が形成された。大阪では、都市計画街路として拡張工事が行われた御堂筋の北端に阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)の梅田駅、南端に南海鉄道(現 […] ...
ドボ鉄059外濠沿いの高架鉄道
東京の南のターミナルであった新橋と、北のターミナルであった上野を結ぶ鉄道は、1889(明治22)年の東京市区改正委員会の計画に基づいて具体化され、まず浜松町付近で本線から分岐し、のちに東京駅となる中央停車場までの高架鉄 […] ...
ドボ鉄058アーチ天井の地下空間
大阪市の地下鉄は、わが国で2番目の地下鉄道として、また公営交通としてはわが国最初の地下鉄道として、1930(昭和5)年1月29日に起工式を行い、1933(昭和8)年5月20日、現在の御堂筋線の一部である梅田仮停留場~心 […] ...
ドボ鉄057東京地下鉄道の浅草駅
1927(昭和2)年、日本で最初の地下鉄道として開業した東京地下鉄道(現在の東京メトロ銀座線浅草~新橋間)は、収益の拡大を図るために、さまざまな事業展開を行なった。その象徴が1929(昭和4)年に地下鉄出入り口を兼ねて […] ...
ドボ鉄056マジシャンのアイデア
鉄道と舟運の共存を目的として建設される可動橋には、旋回橋、跳開橋、昇開橋などの種類がある。ここで紹介する筑後川橋梁は、佐賀~瀬高間の国鉄佐賀線が、佐賀県と福岡県の県境である諸富~筑後若津間の筑後川を渡る昇開橋として、1 […] ...
ドボ鉄055東京港と専用線
東京は、荒川、隅田川、多摩川の河口に位置し、これらの河川によって運ばれてきた堆積物が遠浅の海岸を形成していたため、大型船舶を接岸することができず、横浜港が海の玄関口として機能していた。このため、関東大震災の際に、大量の […] ...
ドボ鉄054ダイヤモンドの名もしるし
大阪市の市内電車の歴史は、1903 (明治36)年に開業した花園橋~築港桟橋間の築港線にさかのぼる。これは、わが国で最初の公営交通の始まりで、ここに自治体の経営による日本で最初の電気鉄道事業が誕生した。当初は、大阪市工 […] ...
ドボ鉄053肥薩線と大畑駅
●鹿児島への鉄路 鹿児島県への鉄道の歴史は、1909 (明治42)年11月に全通した現在の肥薩線にさかのぼることができる。八代から球磨川を遡上し、大畑(おこば)でループ線とスイッチバックを併用して、さらに延長2,096 […] ...
ドボ鉄052「だいき」のビルディング
駅本屋として巨大なビルディングを建て、これを商業施設やオフィスなどに利用するというアイデアは、関西で始まった。大正時代末から昭和時代の初期にかけて、新京阪鉄道(現在の阪急電鉄京都線)の天神橋や、阪神急行電鉄(現在の阪急 […] ...