ドボ鉄041宮川を渡る特異なトラス
紀勢本線の多岐を起点として鳥羽の間を延長29.1kmで結んでいる現在の参宮線の歴史は、参宮鉄道という私設鉄道にさかのぼることができる。参宮鉄道は、その名の通り伊勢神宮への参拝客を運ぶために設立された鉄道で、1893(明 […] ...
ドボ鉄040有明線の建設と初めてのポンツーン工法
●有明線の建設 博多方面から長崎方面へ至るルートは、九州鉄道によって開設され、1898(明治31)年に鳥栖~長崎(現在の浦上)間が全通した。その経由地は、早岐、大村、諫早を経由し、長崎へと至るルートで、1907(明治4 […] ...
ドボ鉄039江戸城を再利用した鉄道
東京の都心を東西に横断する中央本線のうち、新宿以東は甲武鉄道市街線として建設され、1894(明治27)年に新宿~牛込(のち廃止され飯田橋)間が開業した。 この鉄道では、都市内に乗り入れる路線として、踏切を設けないこと […] ...
ドボ鉄038自営電力の確保
国有鉄道では、1919(大正8)年に鉄道電化の方針が閣議決定されたことを受けて、1921(大正10)年に鉄道省本省に電気局を設置し、その本格的な推進体制を整えた。 国有鉄道の路線は、すでに一部が電化され、自営の火力発 […] ...
ドボ鉄037御所をくぐったトンネル
中央本線の四ツ谷~信濃町間で、緩行下り線(各駅停車の下り線)がくぐっている煉瓦造のトンネルは、かつてこの線を建設した甲武鉄道が1894(明治27)年に完成させた。このトンネルは、旧御所トンネルという名が示すように、東宮 […] ...
ドボ鉄036レールの製造
わが国におけるレールは、鉄道開業以来、外国製品を輸入していたが、1901(明治34)年に官営八幡製鉄所(現在の日本製鐵八幡製鐵所)が操業を開始し、同時に国産レールの製造がスタートした。製造にあたっては、ドイツから職工長 […] ...
ドボ鉄035宇治川を跨ぐ大トラス
現在の近畿日本鉄道京都線は、1925(大正14)年に京阪電気鉄道と大阪電気軌道(現・近鉄奈良線)を結ぶため、両社の出資によって設立された奈良電気鉄道を起源としている。その後、京阪本線への接続が困難になったため、鉄道省の […] ...
ドボ鉄034文化の威力
高架橋に付随した駅は、明治時代末に赤煉瓦のアーチ式高架により完成した有楽町駅などいくつかあったが、昭和時代になると鉄筋コンクリートラーメン構造を用い、大規模な高架駅が建設されるようになった。 その代表格が大阪駅で、5 […] ...
ドボ鉄033保線の実習
トコショット節などの名でも知られる線路つき固め(搗固め)音頭は、「日本鉄道施設協会誌」の2009年10月号~2010年1月号の連載「線路の作業歌」でも詳しく紹介されたが、音頭を取りながら保線作業を行うための作業唄として […] ...
ドボ鉄032京急蒲田駅とその周辺
東京南部と三浦半島を結ぶ京浜急行電鉄の歴史は、1899(明治32)年に六郷橋~大師間で営業を開始した大師電気鉄道(のち京浜電気鉄道に改称)にさかのぼることができる。大師電気鉄道は、関東で最初の営業用の電気鉄道であったが […] ...