ドボ鉄021八王子をめざして
京王電鉄は、その名の通り、東京と八王子を結ぶ鉄道として1910(明治43)年に京王電気軌道として設立された。京王電気軌道は、軌道法に基づく鉄道として発足し、将来は東京市街鉄道(のち東京市電を経て東京都電)との接続を考慮 […] ...
ドボ鉄020アメリカ系トラスの登場
高山本線の西富山~富山間の新神通川橋梁は、「新」と称しているが、実は神通川に架かっている最も古い鉄道橋である。今回紹介する「神通川鉄橋」の絵葉書は、北陸本線の新神通川橋梁として、1908(明治35)年に完成した際の頃の絵 […] ...
ドボ鉄019山の地下鉄
東海道本線の豊橋を起点として、中央本線の辰野までを結ぶ飯田線は、中央構造線にそった急峻な地形を克服して、1937(昭和12)年に全通した。路線は、豊川鉄道(豊橋~大海)、鳳来寺(ほうらいじ)鉄道(大海(おおみ)~三河川 […] ...
ドボ鉄018架空線式で最初の地下鉄道
わが国における地下鉄道の歴史は、1927(昭和2)年に開業した東京地下鉄道の上野~浅草間に始まるが、それに前後していくつかの民鉄線で地下線が建設されていた(1925(大正14)年に開業した宮城電気鉄道仙台駅や、1928 […] ...
ドボ鉄017流された天狗橋
古い絵葉書の中には、水害や地震など、災害をテーマとしたものがいくつかあり、惨状を伝える手段として頒布されていた。今回紹介する絵葉書は、1934(昭和9)年、石川県の手取川流域を襲った水害の際のもので、濁流に流された能美 […] ...
ドボ鉄016球磨川をわたる
人吉盆地の東端に位置する熊本県球磨郡水上村を源流として、八代から不知火海へとそそぐ球磨川は、日本三大急流のひとつに数えられ、急流下りの名所として知られている。この球磨川沿いに路線を求めた肥薩線は、八代~人吉間で二度球磨 […] ...
ドボ鉄015鉄道の要衝
愛知県の東端に位置する豊橋市は、三河地方の中心地として知られ、豊橋駅には東海道本線、東海道新幹線、飯田線、名古屋鉄道名古屋本線、豊橋鉄道渥美線(新豊橋駅)、豊橋鉄道東田本線(市内線)の3社6路線が接続する。 豊橋駅の […] ...
ドボ鉄014再利用されたダブルワーレントラス
奥羽本線の北山形を起点として左沢(あてらざわ)までを結ぶ延長24.3kmのJR左沢線は、1921(大正10)年7月に北山形~羽前長崎間、同年12月に羽前長崎~寒河江(さがえ)間が開業し、翌年4月に残る寒河江~左沢間が開 […] ...
ドボ鉄013長大トンネルの幕開け
JR北陸本線の敦賀~南今庄間を貫く北陸トンネルは、わが国で最初に長さ10kmの壁を越え、延長13,870mに達したトンネルである。工事は、北陸本線の路線変更による防災強化と勾配改良、複線化・交流電化を兼ねて1957(昭 […] ...
ドボ鉄011広軌改築計画と活荷重
狭軌鉄道でスタートした日本の鉄道を広軌に改築すべきとする意見は明治時代の中葉からくすぶり、委員会を設置して、その是非や改築方法が検討された。しかし、計画は政変のたびに浮沈を繰り返したあげく、1919(大正8)年に中止が […] ...