ドボ鉄017流された天狗橋
古い絵葉書の中には、水害や地震など、災害をテーマとしたものがいくつかあり、惨状を伝える手段として頒布されていた。今回紹介する絵葉書は、1934(昭和9)年、石川県の手取川流域を襲った水害の際のもので、濁流に流された能美 […] ...
ドボ鉄016球磨川をわたる
人吉盆地の東端に位置する熊本県球磨郡水上村を源流として、八代から不知火海へとそそぐ球磨川は、日本三大急流のひとつに数えられ、急流下りの名所として知られている。この球磨川沿いに路線を求めた肥薩線は、八代~人吉間で二度球磨 […] ...
ドボ鉄015鉄道の要衝
愛知県の東端に位置する豊橋市は、三河地方の中心地として知られ、豊橋駅には東海道本線、東海道新幹線、飯田線、名古屋鉄道名古屋本線、豊橋鉄道渥美線(新豊橋駅)、豊橋鉄道東田本線(市内線)の3社6路線が接続する。 豊橋駅の […] ...
ドボ鉄014再利用されたダブルワーレントラス
奥羽本線の北山形を起点として左沢(あてらざわ)までを結ぶ延長24.3kmのJR左沢線は、1921(大正10)年7月に北山形~羽前長崎間、同年12月に羽前長崎~寒河江(さがえ)間が開業し、翌年4月に残る寒河江~左沢間が開 […] ...
ドボ鉄013長大トンネルの幕開け
JR北陸本線の敦賀~南今庄間を貫く北陸トンネルは、わが国で最初に長さ10kmの壁を越え、延長13,870mに達したトンネルである。工事は、北陸本線の路線変更による防災強化と勾配改良、複線化・交流電化を兼ねて1957(昭 […] ...
ドボ鉄011広軌改築計画と活荷重
狭軌鉄道でスタートした日本の鉄道を広軌に改築すべきとする意見は明治時代の中葉からくすぶり、委員会を設置して、その是非や改築方法が検討された。しかし、計画は政変のたびに浮沈を繰り返したあげく、1919(大正8)年に中止が […] ...
ドボ鉄010鉄筋コンクリート橋梁の造形
わが国の鉄道における鉄筋コンクリート橋梁の歴史は、1907(明治40)年に完成した山陰本線・米子~安来間の島田川暗渠にさかのぼることができる。やがて1914(大正3)年には、鉄道院によって「鉄筋混凝土橋梁設計心得」とい […] ...
ドボ鉄012世界遺産となった専用鉄道
炭坑節で知られる三井三池炭坑は、県境をはさんで福岡県大牟田市と熊本県荒尾市にまたがり、1997(平成9)年に閉山されるまで、日本の石炭産業を支え続けてきた。石炭を輸送するために専用鉄道が敷設され、石炭車と呼ばれる専用の […] ...
ドボ鉄009防波堤の造形
日本の最北端である稚内市は、鉄道にとっても最北端の地である。この稚内市に、「稚内港北防波堤ドーム」と呼ばれる鉄筋コンクリート構造の防波堤が完成したのは、1936(昭和11)年のことであった。 稚内に鉄道が達したのは、1 […] ...
ドボ鉄008多々良川のアーチ橋
貝塚~西鉄新宮間を結ぶ延長11.0kmの西日本鉄道貝塚線の歴史は、1924(大正13)年、博多湾鉄道汽船により開業した福岡~和白間の路線にさかのぼることができる。貝塚~名島間にある名島川橋梁(河川名は「多々良川」)は、 […] ...