ドボ鉄143新大阪駅の完成
東海道新幹線の終着駅である新大阪駅の新設にあたっては、①現大阪駅併設案、②東淀川駅付近案、③宮原操車場付近案、④梅田貨物駅併設案の4案を候補とし、市内連絡の利便性、在来線との乗換え、山陽新幹線への延長、用地確保の難易、 […] ...
ドボ鉄142トランケートトラスの採用
中央本線の岡谷~塩尻間は、1983(昭和58)年に塩嶺トンネルを経由する複線の新線が開業し、辰野経由の旧線は単線のまま、普通列車のみが運転される路線として存続した。岡谷~川岸間に架かっていた初代の第1天竜川橋梁は、支間 […] ...
ドボ鉄141大和川橋梁を渡る新ビスタカー
近畿日本鉄道の前身である大阪電気軌道は、1923(大正12)年に西大寺を経由して橿原神宮前へ至るルートを開業させたが、より短い距離となる大和八木を経由する路線を計画した。そして、最初の区間として1924(大正13)年に […] ...
ドボ鉄140大河津分水路を跨ぐトラス橋
長野県から新潟県へ流れ、日本海へと注ぐ信濃川は、日本一の長さを誇る川として越後平野を潤してきたが、しばしば水害をもたらす暴れ川でもあった。このため、大河津(おおこうづ)付近で分岐して日本海へ直接流下する分水路の開削が江戸 […] ...
ドボ鉄139土讃線と防災
複雑な地質と峻険な地形を克服して建設されたわが国の鉄道は、いくつかの路線でその後も災害に悩まされることとなった。香川県の多度津と高知県の窪川を結ぶ土讃線も、徳島県と高知県の県境付近で中央構造線に沿った地すべり地帯を通過 […] ...
ドボ鉄138都市鉄道としてのモノレール
モノレールは、別名「単軌鉄道」と呼ばれ、古くからアイデアはあったが、旅客用の公共交通機関として実用化されたのは、1901(明治34)年に開業したドイツのヴッパタール懸垂鉄道が最初とされている。日本でも、戦前から計画があ […] ...
ドボ鉄137続・大和棟とモダニズム
橿原神宮前(かしはらじんぐうまえ)駅(ドボ鉄113回参照)に隣接する畝傍御陵前(うねびごりょうまえ)駅と橿原神宮西口駅は、橿原神宮前駅と同じ大和棟を用いた駅として同時期に完成し、規模は小さいものの橿原神宮前駅とほぼ同じ […] ...
ドボ鉄136猿橋とアメリカ製トラス
山梨県大月市にある猿橋は、錦帯橋(山口県)、かずら橋(徳島県)と並ぶ日本三奇橋(三番目については諸説あり)として知られ、いわゆる刎橋(はねばし)の一種として中世末~近世初期には存在していたと伝えられる。1902(明治3 […] ...
ドボ鉄135本四連絡の鉄路
岡山を起点として宇野までを結ぶ延長約32.8kmの宇野線は、四国へ渡るための本四連絡鉄道として建設され、宇野港で宇高連絡船を乗り継いで高松港へと渡っていた。 この宇野線が開業するまで、岡山方面から四国へ至る交通路は、 […] ...
ドボ鉄134品川駅と海岸線
日本の鉄道は、1872(明治5)年10月14日(旧暦9月12日)に開業式が行なわれて新橋~横浜間が開業し、この日がのちに鉄道記念日となった。このうち、品川~横浜間はそれより4か月前の6月12日(旧暦5月7日)に仮開業し […] ...