四国インフラ026 JR高知駅
太平洋に向けて大きく弓なりに湾曲した高知県は、端から端までが遠い。陸路でそれらを結びつけるのは鉄道と道路である。高知駅は、その鉄路の中心に位置する、四国旅客鉄道(JR四国)土讃線の駅である。この駅には土佐くろしお鉄道阿佐 […] ...
四国インフラ017 土釜橋
近隣の村から物資が集まる町として栄えたつるぎ町貞光から、剣山に向かって12㎞ほど入った山深い雰囲気になるあたりに土釜橋はある。細かな斜材からなる複雑なレース状のアーチが特徴の赤い鋼上路アーチ橋で、周囲の荒々しい岩の峡谷と […] ...
四国インフラ015 うだつの町並み
『うだつ』とは隣家との境に二階の壁面から突出して作られた袖壁のことであり、〈うだつが上がらない〉の語源の一つになっている。隣家の屋根との見切りや防火の目的で造られたが、次第に財力の誇示としての意味合いが強くなっていった。 […] ...
四国インフラ012 府能隧道
府能隧道は、佐那河内村と名西郡神山町との連絡隧道として大正12(1923)年に開通した。府能隧道の建設は、佐那河内村と名西郡神山町の各集落有志45人によって、明治40(1907)年に府能峠改修協議会で建議し、同45(19 […] ...
四国インフラ010 徳島・小松島港
徳島の海岸沿いは、実に多種多様である。北部は吉野川や那賀川といった大小様々な河川が海へと流れ込み、埋め立てによって拡大した都市や港湾が広がる。南部では崎や鼻といった地名が多いリアス式海岸で、僅かな平地に町がある。南部の海 […] ...
四国インフラ007 徳島市水道局佐古配水場
阿波の<骨格>吉野川の下流に位置し、小さな川が<毛細血管>のようにまちなかに広がっている徳島市。立地だけを見ると水に恵まれているようだが、井戸水に頼っていた明治・大正時代は伝染病が流行し、水の衛生状態が危ぶまれていた。そ […] ...
四国インフラ005 ひょうたん島と川ネットワーク
徳島市は多数の川に囲まれた水都である。徳島城の堀でもあった助任川や寺島川は、かつて城の防衛や物資の運搬ルートとして重要な役割を果たしていた。新町川両岸には、吉野川を下って、まちなかに運ばれてきた藍を保管するための藍蔵が軒 […] ...
四国インフラ003 吉野川に架かる橋梁群
四国一の流域面積3,750k㎡を誇る<骨格>吉野川には、徳島県内だけでも46もの橋が存在する。その多くは元々渡し舟場があった位置で、昭和の時代<骨格>とクロスする<動脈>はその形を渡し舟から橋へ変えていった。 昭和初期に […] ...
四国インフラ001 小鳴門橋・大鳴門橋
吉野川水系の支流、撫養(むや)川の河口に位置する鳴門市の撫養港は、古くから四国の各国司の役所や所在地につながる官道の起点であり、畿内と四国を結ぶ交通の要所でもあった。江戸時代には徳島の特産品である阿波藍や撫養の斎田塩が積 […] ...