四国インフラ054 石手川橋梁
伊予鉄道横河原線の石手川公園駅は、全国数少ない川の上に設置された駅で、片側にはプラットホーム、その反対側には歩道が設置されており、明治26(1893)年に建設され、「鉄の橋百選」や「土木遺産」に選定されている。現役の鉄道 […] ...
四国インフラ050 内子
「ゆらり」と燭台のうえで踊る小さな灯り。内子の重厚な家屋に小さく温かい灯りのダンスはよく似合う。 電気のない時代、蝋燭は貴重な光源であり、質の高い蝋燭には大きな需要があった。そこに商機を見出した芳我孝芳は、江戸時代末期、 […] ...
四国インフラ049 臥龍山荘
明治時代、肱川は木蝋や生糸を舟運にて運ぶ一大物流路であった。肱川が流れる大洲出身の豪商川内寅次郎は、こうした舟運を利用した貿易業で成功し、肱川流域屈指の名勝地とされた「臥龍」と呼ばれる土地を購入、大洲の棟梁・中野虎雄と京 […] ...
四国インフラ047 日土小学校
愛媛県八幡浜市の中心部から山あいに入って喜木川を少し上ると、川沿いに端正な姿の校舎が目に入る。八幡浜市立日土小学校は、同市に勤務していた松村正恒(1913-1993)の設計で、中校舎が昭和31(1956)年、東校舎が昭和 […] ...
四国インフラ043 柿原水源地水道施設群
「ザァァー」。野鳥のさえずりがこだまする須賀川支流正シ川沿いの山道を歩いていると、どこからか水の流れる音が聞こえてくる。滝でもあるのだろうか。音のする方向に進んでみると木々の隙間から時を重ねたコンクリートの躯体がこつ然と […] ...
四国インフラ026 JR高知駅
太平洋に向けて大きく弓なりに湾曲した高知県は、端から端までが遠い。陸路でそれらを結びつけるのは鉄道と道路である。高知駅は、その鉄路の中心に位置する、四国旅客鉄道(JR四国)土讃線の駅である。この駅には土佐くろしお鉄道阿佐 […] ...
四国インフラ025 牧野植物園
高知平野と太平洋の間にそびえる五台山に、植物学者・牧野富太郎(1862-1957)博士を記念する植物園がある。牧野は1,500種を超える植物の名付け親であるという。わが国史上類を見ない植物研究者である牧野は、本企画のアナ […] ...
四国インフラ015 うだつの町並み
『うだつ』とは隣家との境に二階の壁面から突出して作られた袖壁のことであり、〈うだつが上がらない〉の語源の一つになっている。隣家の屋根との見切りや防火の目的で造られたが、次第に財力の誇示としての意味合いが強くなっていった。 […] ...
四国インフラ007 徳島市水道局佐古配水場
阿波の<骨格>吉野川の下流に位置し、小さな川が<毛細血管>のようにまちなかに広がっている徳島市。立地だけを見ると水に恵まれているようだが、井戸水に頼っていた明治・大正時代は伝染病が流行し、水の衛生状態が危ぶまれていた。そ […] ...
四国インフラ004 徳島
かつての<左脳>徳島城は、助任川や寺島川に囲まれた謂山(城山)に築かれていた。版籍奉還後、城からほど近い旧藩の南浜屋敷(現・新蔵町二丁目付近)に徳島藩庁舎が置かれ、廃藩置県直後はそのまま県庁舎になった。だが約5か月後の明 […] ...