ドボ鉄056マジシャンのアイデア
鉄道と舟運の共存を目的として建設される可動橋には、旋回橋、跳開橋、昇開橋などの種類がある。ここで紹介する筑後川橋梁は、佐賀~瀬高間の国鉄佐賀線が、佐賀県と福岡県の県境である諸富~筑後若津間の筑後川を渡る昇開橋として、1 […] ...
ドボ鉄051大井川の決壊
「越すに越されぬ大井川」と箱根馬子唄にも唄われた静岡県の大井川は、駿府城や江戸防衛の見地や架橋自体が困難であったことなどから橋が設けられず、川越人足による「徒渡(かちわた)し」によって川を渡っていたことで知られている。 […] ...
ドボ鉄050超特急で和歌山へ
大阪の天王寺を起点として、和歌山の間の延長61.3kmを結ぶ阪和線は、阪和電気鉄道という私鉄を買収した路線である。阪和電気鉄道は、1927(昭和2)年に着工し、1929(昭和4)年7月に阪和天王寺~和泉府中間を第一期線 […] ...
ドボ鉄046現役唯一の跳開橋
跳開橋は、橋の片側を回転軸として橋桁を跳ね上げる可動橋の一種で、ゴッホが描いたアルルの跳ね橋や、東京都中央区の勝鬨橋(かちどきばし)などで知られているが、鉄道橋でもかつて港湾地区の貨物線などでいくつか用いられた。しかし […] ...
ドボ鉄045安治川を跨ぐ
大阪市内を21.7kmで一周する大阪環状線は、すでに昭和戦前期に開業していた西成線(大阪~西九条間)、城東線(天王寺~京橋~大阪間)、関西本線(今宮~天王寺間)と、大阪臨港線と呼ばれた貨物支線(今宮~大阪港間)の一部区 […] ...
ドボ鉄041宮川を渡る特異なトラス
紀勢本線の多岐を起点として鳥羽の間を延長29.1kmで結んでいる現在の参宮線の歴史は、参宮鉄道という私設鉄道にさかのぼることができる。参宮鉄道は、その名の通り伊勢神宮への参拝客を運ぶために設立された鉄道で、1893(明 […] ...
ドボ鉄040有明線の建設と初めてのポンツーン工法
●有明線の建設 博多方面から長崎方面へ至るルートは、九州鉄道によって開設され、1898(明治31)年に鳥栖~長崎(現在の浦上)間が全通した。その経由地は、早岐、大村、諫早を経由し、長崎へと至るルートで、1907(明治4 […] ...
ドボ鉄035宇治川を跨ぐ大トラス
現在の近畿日本鉄道京都線は、1925(大正14)年に京阪電気鉄道と大阪電気軌道(現・近鉄奈良線)を結ぶため、両社の出資によって設立された奈良電気鉄道を起源としている。その後、京阪本線への接続が困難になったため、鉄道省の […] ...
ドボ鉄031室戸台風の来襲
1934(昭和9)年9月21日、高知県の室戸岬付近に上陸した台風は、四国、中国、近畿地方を襲い、最大瞬間風速60mを記録し、死者・行方不明者は約3000名を数えた。室戸台風と呼ばれたこの台風は、のちの枕崎台風(1945 […] ...
ドボ鉄029飛行機と汽車の競争
わが国における航空機の歴史は、1910(明治43)年12月19日、東京の代々木練兵場で、徳川好敏大尉がフランスから持ちこんだアンリ・ファルマン機によって飛行したのが最初である。今回紹介する絵葉書は、その数年後に東海道本 […] ...