四国インフラ070 四国山地中央構造線
四国の航空写真を見ていると、徳島県を流れる吉野川から愛媛県新居浜市、そして松山市へと続く平地の線がうっすらとわかる。この線が、関東平野の地下から南アルプス、紀伊半島、そして九州東縁へと続いていく地質境界の断層、中央構造線 […] ...
四国インフラ066 石鎚山
石鎚山といえば、火山活動と断層により形成された巨峰は男性的な雄姿で、愛媛を代表とするシンボルである。 「石鎚も南瓜の花も大い奈り」(富安風生) たとえばこの句は、石鎚山の雄大さと南瓜の素朴さから愛媛の風土を表現している。 […] ...
四国インフラ053 重信川
松山平野には、愛媛県高縄山系の三方ヶ森付近を源流とする石手川と、愛媛県東温市の東三方ヶ森を源流とする重信川の2つの河川があり、松山中央公園付近(松山城より南)で合流し、松山空港南の伊予灘に注いでいる。この松山平野の<背骨 […] ...
四国インフラ048 肱川
肱川は、流域の大部分が山地で占められているにも関わらず、河床勾配はゆるやかで、その水量は豊富である。そのため愛媛県内における最も重要な物資を輸送する<血管>のひとつとして機能していた。 明治から大正にかけて肱川には大小あ […] ...
四国インフラ037 沈下橋
「じゃぽーーん」「次は俺の番!」小麦色の肌をしたこどもたちが次々と飛び込んでゆく。「ぶろろぉぉ。」その脇には荷台にたくさんの荷物を積んだ軽トラが走る。四万十、盛夏の風景である。 四万十川流域には、橋脚が短く、桁は頑強なR […] ...
四国インフラ036 四万十川
山間をゆったりと流れる全長196kmの四万十川の姿は、高知県西部をひとまとまりに繋いで地域の<骨格>をなす。 中世以来、流域の主要な換金生産物だった材木や薪等の運搬路を担った。このはたらきは、自然界の産物を人間界に取込む […] ...
四国インフラ031 仁淀川
中四国地方でもっとも高い山である愛媛県の石鎚山南面を源流とする仁淀川(愛媛県内では面河川と呼ばれる)は、清流で名高い。四国山地の山ひだを縫うように蛇行を繰り返しながらまずは大きく南西へ進み、高知県境あたりから東へ進路をか […] ...
四国インフラ023 祖谷
四国の<背骨>四国山地の徳島側に、祖谷(いや)と呼ばれる地域がある。 祖谷という地名について、日本民俗学の開拓者である柳田国男は、“イヤ”は“オイ”と同系語で「祖霊のいます地(祖先の霊魂がいらっしゃる地)」という意味を持 […] ...
四国インフラ020 那賀川
那賀川は、那賀町の剣山山系ジロウギュウに水源をもつ、幹川流路延長125km、流域面積874km2の一級河川である。数多くの支流を持ち、山が下流の平野部まで迫っているため、山地面積が全体の92%を占めている。この那賀川では […] ...
四国インフラ009 吉野川
利根川の坂東太郎、筑後川の筑後次郎と並び、吉野川が四国三郎の名を持つ暴れ川であったことを知る人は多い。では今、吉野川が流れているところに、かつて別の川が流れていたことはご存知だろうか。 江戸時代から明治中期にかけての吉野 […] ...