ドボ鉄038自営電力の確保
国有鉄道では、1919(大正8)年に鉄道電化の方針が閣議決定されたことを受けて、1921(大正10)年に鉄道省本省に電気局を設置し、その本格的な推進体制を整えた。 国有鉄道の路線は、すでに一部が電化され、自営の火力発 […] ...
ドボ鉄036レールの製造
わが国におけるレールは、鉄道開業以来、外国製品を輸入していたが、1901(明治34)年に官営八幡製鉄所(現在の日本製鐵八幡製鐵所)が操業を開始し、同時に国産レールの製造がスタートした。製造にあたっては、ドイツから職工長 […] ...
ドボ鉄033保線の実習
トコショット節などの名でも知られる線路つき固め(搗固め)音頭は、「日本鉄道施設協会誌」の2009年10月号~2010年1月号の連載「線路の作業歌」でも詳しく紹介されたが、音頭を取りながら保線作業を行うための作業唄として […] ...
ドボ鉄027鉄道省の翼
鉄道の路線調査などに空中写真を適用することは、昭和戦前期に南満洲鉄道で試みられていた。1932(昭和7)年に現地を視察した鉄道省熱海建設事務所長の平山復二郎(1888~1962)は、帰国後に陸軍陸地測量部の協力を得て、下 […] ...
ドボ鉄025宮崎への鉄路
肥薩線の吉松と、日豊本線の都城を結ぶ延長61.6kmの吉都線は、日豊本線の宮崎~都城間の50.0kmと併せて、「宮崎線」の建設線名称で建設が進められた路線で、1910(明治43)年4月に着工した。路線は、吉松から霧島山の […] ...
ドボ鉄024スイッチバックの駅
1903(明治36)年、延長4,656mの笹子トンネルの完成によって中央本線はようやく甲府盆地へと達し、同年6月11日には、鉄道作業局長官・古市公威を迎えて甲府駅頭で初鹿野(現・甲斐大和)~甲府間の開業式典が挙行された […] ...
ドボ鉄022『泥流地帯』の線路
北海道のほぼ中央に位置する標高2,077mの十勝岳は、活火山としてしばしば噴火活動を繰り返していたが、1926(大正15)年5月24日の噴火は、山麓の富良野原野一帯で死者・行方不明者144名、損壊建物372棟という甚大 […] ...
ドボ鉄019山の地下鉄
東海道本線の豊橋を起点として、中央本線の辰野までを結ぶ飯田線は、中央構造線にそった急峻な地形を克服して、1937(昭和12)年に全通した。路線は、豊川鉄道(豊橋~大海)、鳳来寺(ほうらいじ)鉄道(大海(おおみ)~三河川 […] ...