ドボ鉄108三宮への進出
1910(明治43)年、梅田~宝塚・箕面間を結んだ箕面有馬電気軌道を始祖とする現在の阪急電鉄は、さらに有馬をめざしたが、六甲山地の急峻な地形に阻まれ、計画を断念せざるを得なかった。また、当時の沿線は農村地帯であったため […] ...
ドボ鉄107高架下の駅
鉄道の高架下をそのまま駅施設として利用することは、今では珍しいことではないが、かつての駅は独立した駅本屋を建てることが定石だったので、駅本屋を建てずに高架下に駅のすべての機能を収めることは斬新な発想であった。高架鉄道自 […] ...
ドボ鉄104戸口から戸口へ
わが国の鉄道分野におけるコンテナ輸送の歴史は、1931(昭和6)年に鉄道省が1トン積の鋼製コンテナ(イ号コンテナ)を100個製作して輸送を開始したことに始まるとされる。この試みは、荷主の好評を得たため、さらに150キロ […] ...
ドボ鉄100名古屋への進出
大阪の上本町と奈良を結んだ大阪電気軌道(大軌/だいき)は、奈良盆地を中心に路線を拡大した。1927(昭和2)年には伊勢方面をめざして子会社の参宮急行電鉄(参急)を設立し、1932(昭和7)年までに桜井~宇治山田間と参急 […] ...
ドボ鉄095学園前の駅
駅名に学校名や企業名を冠した駅は、現在ではさほど珍しくないが、1927(昭和2)年に新宿~小田原間が全通した小田急電鉄では、学校の最寄り駅として開業と同時に成城学園前駅を設置したほか、1929(昭和4)年に玉川学園前駅 […] ...
ドボ鉄081蓄電池車と専用鉄道
蓄電池を用いた電気車の歴史は古く、1837年にイギリスのロバート・デビッドソンが発明した世界最初とされる電気機関車も蓄電池を用いていた。その後、1880(明治13)年にアメリカのフランク・スプレーグによって架線とトロリ […] ...
ドボ鉄080梅田貨物駅の開設
大阪周辺における鉄道貨物輸送網の整備は、1918(大正7)年から北方(ほっぽう)貨物線の建設に着手して開始された。北方貨物線は、淀川の右岸を短絡する東海道本線のバイパス路線として機能したため、大阪駅に発着する貨物を扱う […] ...
ドボ鉄072トンネル工事の機械化
天竜川中流に位置する佐久間ダムの建設は、戦争で停滞していた日本の土木技術にとって、復興の足がかりとなった大プロジェクトであった。事業は1952(昭和27)年に発足したばかりの特殊法人である電源開発(現在は完全民営化され […] ...
ドボ鉄069郊外電車と「キネマの天地」
1922(大正11)年に蒲田~池上間で営業を開始した池上電気鉄道は、都心をめざして線路を延仲し、1928(昭和3)年には五反田~蒲田間の延長10.9kmが全通した。「池上停車場及電車々庫」と題した絵葉書には、池上駅と「 […] ...
ドボ鉄066両国駅と隅田川橋梁
秋葉原駅をはさんで中央本線と総武本線を結ぶ御茶ノ水-両国間の高架線は、鉄道省東京第一改良事務所と東京第二改良事務所により1931(昭和6)年2月に着工して、1932(昭和7)年7月1日に開業した。延長約3kmの高架線に […] ...