四国インフラ080 瀬戸大橋
「つまり、四国に行くってことか」 「申し訳ありませんが、ホシノさん、ナカタには地理のことはよくわかりません。橋を越えると四国なのですか?」 「そうだよ。このへんで大きな橋といえば、四国に行く橋のことだね。三本あって、ひと […] ...
四国インフラ079 坂出港
坂出市は、塩田業で江戸時代から栄えてきた都市である。当時、塩は貴重な資源であり、坂出から各地へと塩が送り出されていった。この塩の積出港として、坂出港は始まった。入江に立地された坂出港には和船も頻繁に往来し、備讃瀬戸におけ […] ...
四国インフラ077 丸亀城・丸亀港
丸亀城は、讃岐一国を治めていた生駒親正が西讃岐支配のために慶長2(1597)年から5年をかけて築城したものの、一国一城令により廃城となった。その後、讃岐は二分され、寛永20(1643)年より山崎家治が西讃の拠点として再建 […] ...
四国インフラ075 琴平
瀬戸内海からよく見える象頭山の中腹に「こんぴらさん」こと金刀比羅宮はある。古来より海の神様や広範な神様として信仰され、民謡「金比羅船々」は金比羅参りを歌ったものだ。 金比羅船々 追い手に 帆かけて シュラシュシュシュ 回 […] ...
四国インフラ074 善通寺駅舎
高松琴平電気鉄道(ことでん)琴平線とこんぴらさん。旧高松電気軌道長尾線(現在のことでん長尾線)と長尾寺。香川の都市と鉄道は、神社仏閣やお遍路さんに結びついていることが多い。JR土讃線の善通寺駅も、駅から出て五岳山に向かっ […] ...
四国インフラ067 大宮橋
愛媛県西条市の市街地から自動車で1時間弱。四国山地山中の巨石がころがる荒々しい渓谷に分け入ってゆくと、こつ然と瀟洒な橋が姿を現す。大宮橋である。渓谷を一跨ぎにするアーチの力強さは訪れた者を圧倒し、アーチの上に小気味よく並 […] ...
四国インフラ064 西瀬戸自動車道
海に橋を架けることは夢でしかなかった。 しかし、明治22(1889)年5月、その6年前にアメリカで世界初の本格的吊橋のブルックリン橋が完成したことを受け、香川県の県会議員大久保諶之丞は「塩飽諸島ヲ橋台トナシ、山陽鉄道ト架 […] ...
四国インフラ061 三津浜港・三津の渡し
本州や九州、周辺の島々と四国を結ぶ<大動脈>が今も昔も愛媛を支えている。かつては、その<大動脈>から人や物が三津浜港に入り、伊予の国の各所へと行き渡り、またこの港から送り出して都市の文化や経済の発展を促してきたのである。 […] ...
四国インフラ056 花園町通り
松山の生んだ文学人、正岡子規は、松山藩士正岡常尚の長男として、現在の花園町通り西側(松山市新玉町)に生まれた。しかし、生誕の地について知る人はあまりおらず、この地に建てられた子規生誕の地の石碑の周りには、放置駐輪が取り囲 […] ...
四国インフラ055 伊予鉄道
伊予鉄道は、四国初の鉄道として明治21(1888)年に開通し、現在も松山市民の足として暮らしを支えている。創業者であり、初代社長の元松山藩士小林信近は、鉄道事業以外にも、陶器製造業や松山米商会、第五十二国立銀行(現伊予銀 […] ...