四国インフラ046 佐田岬半島の石垣群
佐田岬半島は、中央構造線に沿って四国西端に突き出す約40kmのごく細長い半島である。北に瀬戸内海伊予灘、南に宇和海。豊後水道に屏風のように突き出ている格好だ。八幡浜より車で入ってから先端までが長い。何しろ40kmある。リ […] ...
四国インフラ045 明治橋
明治橋は、昭和5(1930)年に八幡浜市をながれる千丈川に架かけられた。昭和に建設されたのにも関わらずその名が「明治橋」である訳は、明治時代に架けられた先代の木製トラス橋の名が「明治橋」であり、それを引き継いだためである […] ...
四国インフラ044 三瓶隧道
西予市の宇和町と三瓶町を結ぶ県道260号線。つづら折りの山道を分けていってゆくと、花崗岩の切り石積で入り口を固め、アーチ最上部にはキーストーンがはめ込まれた隧道が姿を現す。坑門に掲げられた扁額には、「三瓶隧道」の文字が刻 […] ...
四国インフラ043 柿原水源地水道施設群
「ザァァー」。野鳥のさえずりがこだまする須賀川支流正シ川沿いの山道を歩いていると、どこからか水の流れる音が聞こえてくる。滝でもあるのだろうか。音のする方向に進んでみると木々の隙間から時を重ねたコンクリートの躯体がこつ然と […] ...
四国インフラ041 宿毛河戸堰
『水の流れに逆らわず、素直に堰を築けばよい。』土佐藩家老、野中兼山が老爺の教えをもとに江戸時代初期に築造されたとされる河戸堰(麻生堰参照)。現在は可動堰へと改築されているが、改築前は優美な曲線が堰の左岸上流方向に伸びる、 […] ...
四国インフラ040 中筋川ダム
高知県南西部の雄々しく連なる山々に挟まれた細長い平地を流れる中筋川は、流域の年平均降雨量が約2,900mmと極めて多い。そしてこの雨は9月に集中する。ここは台風銀座なのだ。周囲の山々へ降り注いだ雨が一気に中筋川へと流れ込 […] ...
四国インフラ038 麻生堰
コンクリートが無い時代、土木(普請)の材料は石と木であった。生活のために必要な水をまちに取り入れるために川の流れを塞きとめるために造られた堰もしかり。当然、洪水がくる度に堰は壊れて流された。江戸時代、高知で築堤や港湾整備 […] ...
四国インフラ037 沈下橋
「じゃぽーーん」「次は俺の番!」小麦色の肌をしたこどもたちが次々と飛び込んでゆく。「ぶろろぉぉ。」その脇には荷台にたくさんの荷物を積んだ軽トラが走る。四万十、盛夏の風景である。 四万十川流域には、橋脚が短く、桁は頑強なR […] ...
四国インフラ036 四万十川
山間をゆったりと流れる全長196kmの四万十川の姿は、高知県西部をひとまとまりに繋いで地域の<骨格>をなす。 中世以来、流域の主要な換金生産物だった材木や薪等の運搬路を担った。このはたらきは、自然界の産物を人間界に取込む […] ...
四国インフラ035 旧大正林道
四万十川沿いの四万十町大正地区には、かつて森林鉄道が走っていた。国有林のある佐川山から大正町中心部を結ぶ木材搬出用の鉄道路線・大正林道である。ひっそりとした檮原川の谷間に走行音をとどろかせつつ、屏風のようにそそり立つ山々 […] ...