四国インフラ047 日土小学校
愛媛県八幡浜市の中心部から山あいに入って喜木川を少し上ると、川沿いに端正な姿の校舎が目に入る。八幡浜市立日土小学校は、同市に勤務していた松村正恒(1913-1993)の設計で、中校舎が昭和31(1956)年、東校舎が昭和 […] ...
四国インフラ041 宿毛河戸堰
『水の流れに逆らわず、素直に堰を築けばよい。』土佐藩家老、野中兼山が老爺の教えをもとに江戸時代初期に築造されたとされる河戸堰(麻生堰参照)。現在は可動堰へと改築されているが、改築前は優美な曲線が堰の左岸上流方向に伸びる、 […] ...
四国インフラ040 中筋川ダム
高知県南西部の雄々しく連なる山々に挟まれた細長い平地を流れる中筋川は、流域の年平均降雨量が約2,900mmと極めて多い。そしてこの雨は9月に集中する。ここは台風銀座なのだ。周囲の山々へ降り注いだ雨が一気に中筋川へと流れ込 […] ...
四国インフラ038 麻生堰
コンクリートが無い時代、土木(普請)の材料は石と木であった。生活のために必要な水をまちに取り入れるために川の流れを塞きとめるために造られた堰もしかり。当然、洪水がくる度に堰は壊れて流された。江戸時代、高知で築堤や港湾整備 […] ...
四国インフラ036 四万十川
山間をゆったりと流れる全長196kmの四万十川の姿は、高知県西部をひとまとまりに繋いで地域の<骨格>をなす。 中世以来、流域の主要な換金生産物だった材木や薪等の運搬路を担った。このはたらきは、自然界の産物を人間界に取込む […] ...
四国インフラ031 仁淀川
中四国地方でもっとも高い山である愛媛県の石鎚山南面を源流とする仁淀川(愛媛県内では面河川と呼ばれる)は、清流で名高い。四国山地の山ひだを縫うように蛇行を繰り返しながらまずは大きく南西へ進み、高知県境あたりから東へ進路をか […] ...
四国インフラ029 高知城
広大なデルタ地帯である高知平野には、ところどころに小山のような微高地が突き出ている。鏡川の北側に突き出たひときわ大きな小山−大高坂(おおたかさ)山−に築城されたのが高知城だ。大高坂は、南の潮江川(鏡川)と北の江ノ口川(大 […] ...
四国インフラ028 はりまや橋
よさこい節に歌われ、純信とお馬の恋物語で知られるはりまや橋。現在かかっている橋は長さ20mほどの目立たない桁橋であるが、その周辺は近世より続く高知城下の一大繁華街として知られる。 関ヶ原の戦いの後に転入した山内一豊は、江 […] ...
四国インフラ023 祖谷
四国の<背骨>四国山地の徳島側に、祖谷(いや)と呼ばれる地域がある。 祖谷という地名について、日本民俗学の開拓者である柳田国男は、“イヤ”は“オイ”と同系語で「祖霊のいます地(祖先の霊魂がいらっしゃる地)」という意味を持 […] ...
四国インフラ022 木頭の林業土木遺産と吊橋群
那賀町は、那賀川流域を囲む鷲敷町・相生町・上那賀町・木沢村・木頭村が合併し、平成17(2005) 年に誕生した町である。町域の9割以上が森林で、温暖で雨の多い気候のため、昔から林業が盛んであった。なかでも上流部に位置する […] ...