ドボ鉄139土讃線と防災
複雑な地質と峻険な地形を克服して建設されたわが国の鉄道は、いくつかの路線でその後も災害に悩まされることとなった。香川県の多度津と高知県の窪川を結ぶ土讃線も、徳島県と高知県の県境付近で中央構造線に沿った地すべり地帯を通過 […] ...
ドボ鉄127名古屋市内への直通
現在の名古屋鉄道三河線の前身である三河鉄道は、名古屋市内に直結していなかったために、愛知電気鉄道(のち名鉄)の知立(ちりゅう)か東海道本線の刈谷で乗り換えざるを得なかった。このため、1927(昭和2)年に挙母(ころも) […] ...
ドボ鉄118ジョルダン車の登場
いわゆる除雪車には、ラッセル車、ロータリー車、マックレー車、ジョルダン車などいくつかの種類があり、それぞれの用途にあわせて用いられた。このうち、ジョルダン車は、アメリカのニユーヨークセントラル鉄道のカナダの系列会社で保 […] ...
ドボ鉄115琵琶湖疏水の恵み
明治維新によって日本の政治の中心は千年の都であった京都から東国の江戸へと移り、東京と称した。遷都によって勢いを失いかけた京都であったが、1881(明治14)年に第3代京都府知事に就任した北垣國道(1836~1916)は […] ...
ドボ鉄114煉瓦の製造
煉瓦は、明治時代の土木・建築の主要材料として用いられ、鉄筋コンクリートが実用化する大正時代まで使用された。煉瓦の製造は、工事現場の近傍に窯を設けて、必要に応じて製造する時代がしばらく続いたが、鉄道建設が全国に拡大すると […] ...
ドボ鉄106大阪環状線の全通
大阪環状線は、城東線と呼ばれた東半分の区間を母体として、西成線や大阪臨港線といった既設の路線を結んで完成した。このうち、西九条から安治川を渡り、弁天町を経て大正付近へ至る区間は、新設線として建設され、PC(プレストレス […] ...
ドボ鉄102複々線化と相互乗り入れ
日本の都市鉄道の特徴のひとつに、地下鉄と他社線との相互直通運転がある。都市内の輸送を担う地下鉄と、郊外の輸送を担う路線が相互乗り入れを行うことにより、鉄道はより便利な交通機関として発展することとなった。 相互直通運転 […] ...
ドボ鉄087電力供給事業への進出
私鉄の発達とともに関連事業への進出がさかんになり、百貨店の開設や住宅地の開発、遊園地などのレジャー産業の展開が積極的に行われ、鉄道事業を支える柱として成長を遂げた。こうした関連事業は、現在も活発に行われているが、黎明期 […] ...
ドボ鉄077梅鉢鉄工場製の亘線付交叉
「亘線(わたりせん)付交叉(こうさ)」とは「スリップスイッチ」のことで、かつてシングルスリップスイッチのことを片側亘線付交叉、ダブルスリップスイッチのことを両側亘線付交叉と称し、現在では「渡り線付交差」と表される。 […] ...
ドボ鉄073阪神甲子園球場の建設
阪神タイガースの本拠地で、高校野球全国大会で知られる阪神甲子園球場は、阪神電気鉄道(以下「阪神電鉄」)によって1924(大正13)年に完成した。創業期の同社については、ドボ鉄第068回「めざせインターアーバン」で紹介し […] ...