ドボ鉄047上野駅の改築
東京の北の玄関口である上野駅は、新幹線が東京駅に接続し、湘南新宿ラインや上野東京ラインの開設で通勤電車のルートが大きく変化した後も、ターミナル駅としての風格を維持したまま、今日に至っている。 上野駅の改良工事は、19 […] ...
ドボ鉄046現役唯一の跳開橋
跳開橋は、橋の片側を回転軸として橋桁を跳ね上げる可動橋の一種で、ゴッホが描いたアルルの跳ね橋や、東京都中央区の勝鬨橋(かちどきばし)などで知られているが、鉄道橋でもかつて港湾地区の貨物線などでいくつか用いられた。しかし […] ...
ドボ鉄045安治川を跨ぐ
大阪市内を21.7kmで一周する大阪環状線は、すでに昭和戦前期に開業していた西成線(大阪~西九条間)、城東線(天王寺~京橋~大阪間)、関西本線(今宮~天王寺間)と、大阪臨港線と呼ばれた貨物支線(今宮~大阪港間)の一部区 […] ...
ドボ鉄044客貨分離の実現
かつての日本の停車場は、旅客と貨物の両方を扱う客貨兼用駅として機能することが基本で、同じ駅の構内で旅客輸送と貨物輸送を行っていた。明治時代の半ばになると東京では秋葉原駅や隅田川駅が貨物専用駅として開設され、さらに有楽町 […] ...
ドボ鉄043師団の駅から動物園の駅へ
人口約33万人の北海道旭川市は、札幌に次ぐ道内第2の人口を誇り、道央の中心地として、また函館本線、宗谷本線、石北本線、富良野線が集中する鉄道の要衝として繁栄している。かつて旭川には陸軍第七師団が置かれ、「北鎮」の名で北 […] ...
ドボ鉄042丹那トンネルと丹那断層
東海道本線熱海~函南間の丹那トンネル(延長7,804m)は、1918(大正7)年に工事を開始し、1934(昭和9)年に完成した。その間、2度の大きな地震に遭遇したが、1923(大正12)年の関東大震災では、坑内に地鳴り […] ...
ドボ鉄041宮川を渡る特異なトラス
紀勢本線の多岐を起点として鳥羽の間を延長29.1kmで結んでいる現在の参宮線の歴史は、参宮鉄道という私設鉄道にさかのぼることができる。参宮鉄道は、その名の通り伊勢神宮への参拝客を運ぶために設立された鉄道で、1893(明 […] ...
ドボ鉄040有明線の建設と初めてのポンツーン工法
●有明線の建設 博多方面から長崎方面へ至るルートは、九州鉄道によって開設され、1898(明治31)年に鳥栖~長崎(現在の浦上)間が全通した。その経由地は、早岐、大村、諫早を経由し、長崎へと至るルートで、1907(明治4 […] ...
ドボ鉄039江戸城を再利用した鉄道
東京の都心を東西に横断する中央本線のうち、新宿以東は甲武鉄道市街線として建設され、1894(明治27)年に新宿~牛込(のち廃止され飯田橋)間が開業した。 この鉄道では、都市内に乗り入れる路線として、踏切を設けないこと […] ...
ドボ鉄038自営電力の確保
国有鉄道では、1919(大正8)年に鉄道電化の方針が閣議決定されたことを受けて、1921(大正10)年に鉄道省本省に電気局を設置し、その本格的な推進体制を整えた。 国有鉄道の路線は、すでに一部が電化され、自営の火力発 […] ...