四国インフラ021 長安口ダム
長安口ダムのある那賀町は、豊富な降雨量と温暖な気候によって林業が盛んで、木頭杉によって財を成してきた。道路が整備されるまでは木材を那賀川に流して下流まで運んでおり、その技術は木頭杉一本乗り大会で見ることができる。那賀川流 […] ...
四国インフラ020 那賀川
那賀川は、那賀町の剣山山系ジロウギュウに水源をもつ、幹川流路延長125km、流域面積874km2の一級河川である。数多くの支流を持ち、山が下流の平野部まで迫っているため、山地面積が全体の92%を占めている。この那賀川では […] ...
四国インフラ017 土釜橋
近隣の村から物資が集まる町として栄えたつるぎ町貞光から、剣山に向かって12㎞ほど入った山深い雰囲気になるあたりに土釜橋はある。細かな斜材からなる複雑なレース状のアーチが特徴の赤い鋼上路アーチ橋で、周囲の荒々しい岩の峡谷と […] ...
四国インフラ014 大谷川砂防堰堤
四国で唯一現存する明治期の砂防堰堤。砂防の父、ヨハネス・デ・レイケの指導に基づいて築造されたといわれている。 ヨハネス・デ・レイケ(1842-1913)は、明治政府が治水技術を導入するためにオランダから招いた河川技術者で […] ...
四国インフラ010 徳島・小松島港
徳島の海岸沿いは、実に多種多様である。北部は吉野川や那賀川といった大小様々な河川が海へと流れ込み、埋め立てによって拡大した都市や港湾が広がる。南部では崎や鼻といった地名が多いリアス式海岸で、僅かな平地に町がある。南部の海 […] ...
四国インフラ009 吉野川
利根川の坂東太郎、筑後川の筑後次郎と並び、吉野川が四国三郎の名を持つ暴れ川であったことを知る人は多い。では今、吉野川が流れているところに、かつて別の川が流れていたことはご存知だろうか。 江戸時代から明治中期にかけての吉野 […] ...
四国インフラ008 第十堰・第十樋門
阿波の<骨格>吉野川には、大きな<関節>が2つある。第十堰と第十樋門である。 第十堰の前身は、宝暦2(1752)年に築堤された新川せき止め堰。徳島藩が舟運の便を図るためにおこなった吉野川(現・旧吉野川)と別宮川(現・吉野 […] ...
四国インフラ007 徳島市水道局佐古配水場
阿波の<骨格>吉野川の下流に位置し、小さな川が<毛細血管>のようにまちなかに広がっている徳島市。立地だけを見ると水に恵まれているようだが、井戸水に頼っていた明治・大正時代は伝染病が流行し、水の衛生状態が危ぶまれていた。そ […] ...
四国インフラ006 眉山
まちの中心部に位置する眉山は、まちなかの至るところから眺めることができ、徳島市のシンボルとして市民に親しまれている<呼吸器>だ。北麓からはロープウェイで、南麓からはパークウェイで山頂までつながっている。山頂には公園が整備 […] ...
四国インフラ005 ひょうたん島と川ネットワーク
徳島市は多数の川に囲まれた水都である。徳島城の堀でもあった助任川や寺島川は、かつて城の防衛や物資の運搬ルートとして重要な役割を果たしていた。新町川両岸には、吉野川を下って、まちなかに運ばれてきた藍を保管するための藍蔵が軒 […] ...