四国インフラ002 遍路道
四国遍路は、弘法大師空海ゆかりの四国地方に存在する八十八箇所の霊場を巡拝することである。江戸時代に社会が安定したことを背景に庶民による巡礼が一般化し、貞享5(1688)年の僧寂本による「四国徧徧札霊場記」は多くの信者を導 […] ...
四国インフラ024 魚梁瀬森林鉄道
高知県安芸郡馬路村魚梁瀬地区は四国山地の最も奥に位置し、杉の名産地である。各地へ木材を出荷するために高知県安芸郡奈半利町にある奈半利川の河口へ様々な輸送手段で木材を搬出してきた。木材の主な輸送手段は江戸時代は水運、明治時 […] ...
四国インフラ080 瀬戸大橋
「つまり、四国に行くってことか」 「申し訳ありませんが、ホシノさん、ナカタには地理のことはよくわかりません。橋を越えると四国なのですか?」 「そうだよ。このへんで大きな橋といえば、四国に行く橋のことだね。三本あって、ひと […] ...
四国インフラ075 琴平
瀬戸内海からよく見える象頭山の中腹に「こんぴらさん」こと金刀比羅宮はある。古来より海の神様や広範な神様として信仰され、民謡「金比羅船々」は金比羅参りを歌ったものだ。 金比羅船々 追い手に 帆かけて シュラシュシュシュ 回 […] ...
四国インフラ067 大宮橋
愛媛県西条市の市街地から自動車で1時間弱。四国山地山中の巨石がころがる荒々しい渓谷に分け入ってゆくと、こつ然と瀟洒な橋が姿を現す。大宮橋である。渓谷を一跨ぎにするアーチの力強さは訪れた者を圧倒し、アーチの上に小気味よく並 […] ...
四国インフラ064 西瀬戸自動車道
海に橋を架けることは夢でしかなかった。 しかし、明治22(1889)年5月、その6年前にアメリカで世界初の本格的吊橋のブルックリン橋が完成したことを受け、香川県の県会議員大久保諶之丞は「塩飽諸島ヲ橋台トナシ、山陽鉄道ト架 […] ...
四国インフラ061 三津浜港・三津の渡し
本州や九州、周辺の島々と四国を結ぶ<大動脈>が今も昔も愛媛を支えている。かつては、その<大動脈>から人や物が三津浜港に入り、伊予の国の各所へと行き渡り、またこの港から送り出して都市の文化や経済の発展を促してきたのである。 […] ...
四国インフラ060 道後温泉広場
「おれはここへ来てから、毎日住田の温泉(道後温泉)へ行くことに極(き)めている。ほかの所は何を見ても東京の足元にも及ばないが温泉だけは立派なものだ」(夏目漱石) 夏目漱石の小説「坊ちゃん」での一説にも登場し、日本最古の […] ...
四国インフラ056 花園町通り
松山の生んだ文学人、正岡子規は、松山藩士正岡常尚の長男として、現在の花園町通り西側(松山市新玉町)に生まれた。しかし、生誕の地について知る人はあまりおらず、この地に建てられた子規生誕の地の石碑の周りには、放置駐輪が取り囲 […] ...
四国インフラ052 長浜大橋
長浜大橋は肱川の河口にかかる橋長232.3m、幅5.5m、5つのトラス橋と2つの桁橋からなる7径間の橋で、中央部の桁橋のひとつが開閉する。肱川の水運が活発に利用されていた時代、自動車と船の行き来を両立するため可動橋が架け […] ...